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夢幻水滸伝
第百七十六話 スナックコーナーの前でその十二
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「言葉でのことは問題なかったんや」
「そういうことやな」
「私もイタリア語を喋れる、それでクラスは三年G組で」
 クラスはそこでというのだ。
「部活は応援団や」
「そっちか」
「中々おもろい部活や」
 そうだというのだ。
「ほんまにな」
「中々体育会系やろ」
「これがな」
「あれは意外といいますか」
 横溝も言ってきた。
「日本の面白い特徴の一つですね」
「面白いか」
「フランスでは応援団はないので」
「チアやな」
「そのチアも日本とはまたちゃいます」
 そうなっているというのだ。
「これが」
「やっぱり国によってちゃうな」
「はい、日本はチアも体育会系ですね」
「激しい運動やしな」
「その体育会系自体が」
 それがというのだ。
「日本独自です」
「その面白い特徴の一つやな」
「弊害もありますが」
「暴力とか理不尽な先輩とかな」
「そうですね、暴力の温床でもあります」
「先輩のとか教師のとかな」 
 何故日本で暴力教師が存在しているのか、このことは体育会系のマイナス部分によるところも大きいのだ。
「あるからな」
「そうですね、まあわたくしは別にです」
「体育会系ではないか」
「はい、クラスでも部活でも」
 どちらでもというのです。
「そうです」
「そやねんな」
「クラスは三年C組で」
 そこでというのだ。
「部活はラクロス部です」
「そっちか」
「はい、そうです」
 まさにというのだ。
「どちらも楽しく過ごしています」
「それは何よりやな」
「そうですね」
「クラスでも部活でも仲良く」
 小泉もここで言った、背は一七四程で銀髪の上の部分は伸ばしていて後ろや左右は刈り上げている。彫のある目の色は黒で顎の先が尖っている。水着はダークグレーのトランクスタイプで水色のパーカーを羽織っている。
「それが一番か」
「やっぱりな」
「そやな、私も喧嘩とか暴力やいざかいはな」
「好きやないか」
「そうした無用な争いはな」
 そうしたことはというのだ。
「避けたい」
「そやねんな」
「人は戦わなあかん時があるが」
 しかしというのだ。
「余計なことはせんことや」
「そういうことやな」
「私はそう考えてるからな」
「基本は仲良くやな」
「そうあるべきや、イギリスでも日本でもそう思ってる、ただな」
「ただ?」
「私の英語の訛りは凄いってな」
 その様にというのだ。
「言われるな」
「自分ロンドンのダウンタウン生まれやな」
「それでコックニーも喋れてな、クラスの特進の三年A組でも」
「私と同じクラスや」
 リーが言ってきた。
「英語の成績はかなりやが実際な」
「コックニーの訛りがやな」
「あるな、フェシング部でもな」
 小泉は今度は
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