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夢幻水滸伝
第百七十六話 スナックコーナーの前でその九
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「ええかと。ちなみにわし二年B組で」
 クラスで三番に入る成績である。
「部活は少林寺部です」
「少林寺やな」
「二段です、もっと強くなって心も磨きたいです」
「確かに」
 李は一七〇程の背で口元は微笑んでいて目は切れ長だ、黒髪はスポーツ刈りの感じにしている。痩せている身体で水着は白のトランクスタイプだ。
「人は高みを目指すとです」
「成長してくな」
「はい」
 李も中里に話した。
「僕もそう思います」
「そやねんな」
「僕は自分の出来ることは限られてると思ってますけど」
「それでもやな」
「努力すれば」 
 それでというのだ。
「やっぱりよくなっていきますね」
「どんどんな」
「そうですね、あと僕クラスは二年G組で遠藤兄さんと同じクラスで」「あいつとか」
「よお一緒にいます」
「仲ええんやな」
「それで部活は落語部です」
 部活はこちらだというのだ。
「日々そっちもです」
「学んでるんやな」
「はい」
 実際にというのだ。
「そうしてます」
「色々ありますが」
 アグノンはアジア系の顔で褐色の肌だ、黒髪は短く刈っていて逞しい感じの顔で眉は太い。一七二位の背で引き締まった身体で赤い競泳水着に青のシャツを着ている。
「努力はええことですね」
「ほんまにな」
「身に着いていくんで」
「努力した分だけな」
「そうですね、私も科学をです」
「学んでるか」
「あと軍に入るつもりはないですが」
 それでもというのだ。
「軍事のこともです」
「学んでるか」
「はい」
 そうしているというのだ。
「そうしてます」
「そやねんな」
「日本でも。クラスは二年A組で」
「そこか、クラス」
「永井ちゃんやエリカちゃんと同じです」
「そやったな、二人共そのクラスやったな」
「それで部活は科学部です」
 部活はこちらだというのだ。
「掛け持ちで水泳もやってます」
「そっちもか」
「身体も鍛えてます」
「自分アマゾン出身やったな」
「アマゾン川の小さな港町にいまして」
 それでというのだ。
「そこから来日してます、それでアマゾンは」
「めっちゃ危険やしな」
「町のすぐ近くは密林で川もです」
「どっちも危険な生物やっぱりやな」
「はい」
 まさにというのだ。
「あっちの世界よりずっとましですが」
「それでもやな」
「危険が多くて」
 それでというのだ。
「かなりです」
「危険やな」
「そやから鍛えてると」
 それでというのだ。
「それだけ有り難いです」
「それで水泳もしてるか」
「こっちでもそれで身体鍛えてます」
「そういうことか」
「野生の生きものに襲われても動き速い方がええので」
「そういうことやな」
「危険な場所には入らないことだけ
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