第三章
[8]前話
「ニャア」
「ミャア」
二匹の猫が来た、白い猫はゆっくりとだが彼に合わせて。
静かに歩いて来た、大輔は彼等の太って毛並みがいいのを見て笑顔になった。
「本当に元気そうだね」
「わかりますか?」
「太っていてね」
その外見を見て亜久里に話した。
「しかも毛並みがいいから」
「いつもキャットフードもミルクもたっぷり食べて飲んで」
そしてとだ、亜久里は笑顔で答えた。
「よく寝ていますから」
「それでだね」
「はい」
ここでも笑顔で答えた。
「最初はガリガリで毛並みも悪かったですが」
「太ってだね」
「毛並みもよくなりました」
「それは何よりだね」
「あがって下さい、それでこの子達をよく見て下さい」
亜久里から言ってきた。
「それで遊んであげて下さい」
「それじゃあね、あと名前は」
「この子がユウタです」
まずは足の悪い猫を見て彼の名前を話した。
「そしてこの子はミカです」
「女の子だからだね」
「はい」
大輔にトラ猫を見つつ答えた。
「そう名付けました」
「どちらもいい名前だね」
「こいつ名前のセンスいいんだよ」
徳治も大輔に言ってきた。
「それでだよ」
「こうした名前なんだ」
「そうなんだよ」
「ニャア」
「ニャンニャン」
大輔が靴を脱いで家にあがるとだった、猫達は。
彼の足元に来てそれぞれ身体を摺り寄せてきた、亜久里はそれを見て彼に言った。
「もう懐いていますね」
「お前が助けたからな」
徳治も家にあがりつつ言った。
「それでだな」
「それでなんだ」
「そうだろうな、猫も覚えてるんだよ」
助けてくれたことをというのだ。
「それでだよ」
「そうなんだ」
「ああ、じゃあこれからな」
「この子達とだね」
「一緒に遊ぼうな、おもちゃとかでな」
こう言ってだった。
徳治は自分の妹と共に大輔を家の中に案内した、そしてその一室で。
三人で猫達と遊んだ、二匹の猫は仲良く大輔達と遊んだ。大輔は二匹一緒にいる彼等を見て自然と顔を綻ばせた。
友達と一緒に 完
2020・11・22
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