第2話 訪日前夜!!
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ック将軍が口を開く。
「千堂大尉、大首領様も君に期待なさっているようだ。このまま武功を上げていけばショッカーの幹部になるのも夢ではないぞ」
「大首領様が!?ありがとうございます!この大役、絶対に成功させてみせます!」
千堂がそう言うとブラック将軍は急に皮肉混じりの顔になった。
「それも結構だが、貴様は護衛でもあるわけだからな。そっちの方も忘れないでくれよ」
「はッ、はい!分かりました!」
千堂が慌てたようにバッと椅子から立ち上がると椅子が倒れた。その様子にメンバーからドッと笑いが起きた。
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(さて、これからどうしたものか………)
ある程度、打ち合わせが終わった時点でブラック将軍はこれからの対日戦略に思索を巡らせた。
なにも彼は日本世界と"お友達ごっこ"をするために派遣されるわけではない。
彼とて大幹部。偉大なる大首領に服属しない連中など見るだけで虫唾が走る。
それにいくらブラック将軍が穏健派といっても強硬派とは方法が異なるだけで『日本世界征服』という方針は変わらない。
穏健派や強硬派などの派閥に限らず大幹部全員が征服に賛成しているのである。
ブラック将軍は今後のショッカーの出方について頭を悩ませる。
強硬派の言い分も分からなくはない。
武力による征服は手っ取り早いし、反ショッカー的な人間がいるとなれば皆殺しにしたくもなるのも仕方のないことだ。
だが現在、日本世界との接点はアルヌスに開かれた門だけである。ショッカーの精強なる怪人軍団にかかればすぐに占領し、日本世界征服の一歩とすることだろう。しかし、まだ日本世界に対する調査が不十分なこの現状で武力侵攻という選択は非常にリスクを伴う。
もし、侵攻中に門が閉じてしまったら?
核兵器や弾道ミサイルで門が破壊されたら?
亜神や炎龍などの帝国側の存在が妨害したら?
そうなれば補給も増援も行えず、侵攻部隊が孤立する。世界中を敵に回すとなると戦線が広大過ぎて、維持できるかどうかも分からない。それにまだこちらが知らないだけで本郷猛や一文字隼人のような障壁となりうる存在が密かにいるかもしれない。
我々、ショッカーが『門』を独自に作れでもしない限りは武力侵攻というのはこれしか手段がないという時の最終手段にすべきなのだ。
現状ではひとまずは友好的に接しつつ、その裏で各国に支部を作って活動させ、敵の内部に浸透すべきだ。それから各国を背後から操り、ゆくゆくは日本世界をショッカーの改造人間が支配する構図を作るのだ。
日本世界を骨の髄までしゃぶるのはそれからだ。
打ち合わ
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