第2話 訪日前夜!!
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ライス要塞の破壊力も、大首領の恐怖も………。
「どうすれば……どうすれば…」
どうすれば皆に分かってもらえるんだ。
悩みに悩み、ピニャは頭を抱えてベッドにうずくまった。
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ショッカー世界 日本エリア 東京
ピニャが亡国の危機を救おうと苦悩する中、ショッカー世界は戦争による特需で経済が潤っていた。
そもそもレレイ達がショッカー世界を訪れた時には銀座の復興は完全に完了していたのだ。さすがに門の周囲、半径数キロ圏内は防衛軍の管理下に置かれているが、商店や企業などの経済活動は再開されている。
財団Xやスマートブレイン、ノバショッカーなどの民間企業が帝国経済を侵食して荒稼ぎしていることに加えてイタリカなどの占領地でインフラ整備、建設事業に挙って参入していることが挙げられた。
通常、占領地で民間企業が復興事業を行えば利権に飛びつき、政治家と結託することで内政の腐敗と格差の拡大を招く。
だがショッカーが送り込んでいるこれらの企業は表向きは民間企業だが重役の殆どが大ショッカー党員なため、政府主導の公営企業と言っても過言ではない。
これらの企業が経済侵食作戦や復興事業などでいくらボロ儲けしようと利潤は政府によって強制的に常に吐き出されていた。そしてその莫大な利潤は医療や教育などの公共サービスや新たなイノベーションに対する投資など、ショッカー世界の次なる発展のために使われた。
当然、企業側にも利益の多くを政府に持って行かれることに反発する者はいたがショッカー警察との愉快な『話し合い』で何とか納得してもらっていた。
企業陣の懸命な働きぶりのおかげで経済はさらなる発展を遂げることが予想されていた。
「蜻蛉帰りだな、こりゃ」
千堂は苦笑いしつつ、銀座の大通りを歩く。
サラリーマン、学生、家族連れ……。
数ヶ月前の帝国軍の襲来が嘘のように銀座は多くの人々で賑わっていた。
自分達、改造人間が帝国と戦っていることでこの平和が保たれているのだと思うと自身が改造人間であることに誇らしく感じる。
千堂はレレイ達を基地に送り届けた後、再び日本エリアに戻っていた。数日後の訪日に合わせ、ショッカー外務省で打ち合わせを行う為だ。
本来なら基地に帰らず、そのまま外務省に赴くはずだったのだが先の拉致事件の影響で一日だけ予定が伸びてしまっていた。これは千堂のせいではなく、次なるテロを警戒しての政府の措置である。
そうこう考えながら歩いているとショッカー外務省に到着した。旧日本国外務省を大幅に改装した超高層の建物である。
入口の両脇には立番として戦闘員が二人、無言で立ってお
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