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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第2話 訪日前夜!!
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た異形の生物の全身骨格だった。その前は岩石でできた巨人、さらにその前は6つのメダルを装填したバックルを身に着けた怪人……と毎度の如く、姿を変えて登場し、ピニャに絶え間なく恐怖を与えてくる。


大首領というのは人間の力では抗いようのない絶対的な存在だ。
炎龍や亜神は勿論、神でも勝てるかどうか怪しい。

ショッカーに保護されている少女(レレイ)は『帝国はグリフォンの尾を踏んた』と言ったが、実態はどうだ!
ショッカーはグリフォンがかわいい小鳥の類に見えるほど凶悪で恐ろしい存在だ。
一刻も早くショッカーの脅威を皆に伝えなければならない。

だが現状はどうだ?失意のまま、オ・ンドゥルゴから帰還し、帝都に帰ってみれば臣民達の生活が困窮しきっており、いつ暴動が起きてもおかしくない状況だった。元老院の貴族達はその現状から目を背け、出どころ不明の品々を買い漁っている。
ショッカーが裏で暗躍しているのは明らかであるがピニャにはそれを皇帝や元老院に証明する方法がない。



八方塞がりだ。



ピニャはオ・ンドゥルゴで出会ったショッカー側の軍の指揮官の顔を思い出す。確か、名はゾル大佐と言ったか。彼はオ・ンドゥルゴでの会談でこんなことを言っていた。


『これからの行動次第で帝国、帝国に代わる新政府が困ることになるからな』



早く講話しなければ帝国があの悪夢の通り、滅ぼされてしまう。
だが父上……皇帝陛下は講話する気などさらさらない。それどころか主戦派と共に戦争継続を主張している始末だ。


さらに悪いことに兄上のゾルザル兄様は攫ってきたショッカーとニホンの民を自身の性奴隷にしているという。
これではピニャがどれほど講話に貢献しようとショッカーに攻め込む口実を与えてしまう。
なんとしてもゾルザル兄様には奴隷を手放すように説得しなければならない。だが彼が大人しく聞き入れるとも思えない。ましてや自身の"お気に入り"ともなれば強硬に反対するだろう。


もし、ショッカー側の性奴隷にカイジンや()の世界の異種族がいたならさすがのゾルザル兄様でさえ、ショッカーの脅威に気づき、事態は違っていただろう。
だが攫ってきたのは何れもただのヒト種。
ゾルザル兄様は当然ながら、その取り巻き達でさえ、依然として主戦論を主張していた。


いや、仮にショッカー世界から攫ってきた民にカイジンが混じっていたとしても元老院や皇帝が「この世界最強の帝国が負けるはずがない!」と叫んで彼の世界に攻め込んでいただろう。


やっと今になって元老院内で講話派が誕生したが皇帝が主戦派なため、思うような活動ができていない。


だが主戦派も講話派は知らないのだ。
ジュウの威力も、カイジンの怪力も、セントーインの精強さも、ク
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