最終章:無限の可能性
第267話「神界を穿つ」
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達が優勢となる。
「が、ぁ……!」
「これで……安全は確保できたかな」
しばらくすれば、大量にいた敵は一掃されていた。
途中から、とこよや紫陽なども参戦した事で、さらに殲滅に拍車がかかっていた。
あれほど苦戦した神界の神が、いくら完全有利な状況に持ち込んだとはいえ、ここまで優勢なまま倒し切れたのは司達にとっても驚きだ。
「これで司が用意したアレが……っ!?」
「す、凄い……あれが、この世界全ての“祈り”なの……!?」
アリシアやなのはが、改めて司が制御する“祈り”を見る。
そこには、眩いとすら思える程の輝きを持つ巨大な光球があった。
七色に常に色を変える光球は、確かに巨大だが、その状態の上でかなり圧縮されていると、一目でわかってしまうほどだ。
「皆、お願い!」
司が大声で周囲に呼びかける。
ここまでで、集めた“祈り”は飽くまで戦っていない者の“祈り”だ。
実際は、召喚された英雄達や、一部の現地人の“祈り”もあったが、優輝達主要メンバーだけはまだ“祈り”を捧げていなかった。
「ッ……!」
そして、彼ら彼女らの“祈り”は、一人一人がかなりの強さを持つ。
これまで、何度も神界の神達と戦ってきた。
その“意志”から放たれる“祈り”は、当然並大抵の人とは比べ物にならない。
「これで……後は……!」
さらに一際大きくなった光球が、脈動を繰り返す。
その様は、なのはが放つ前のSLBのようだ。
「装、填………!」
重いものを持ち上げるかのような司の声と共に、魔法陣が展開される。
その位置はちょうど光球の真下だ。
司もその魔法陣のさらに下に転移し、シュラインを魔法陣にかざす。
「―――誓いをここに。我が祈りは無限に続き、夢幻に届く……!」
光球の周囲に、プリエール・グレーヌが囲うように展開される。
直後、司の詠唱が始まる。
「遍く全ての祈りを束ね、今こそ世界を穿つ!」
詠唱と共に、光球はさらに圧縮され、小さくなっていく。
敵が見れば、いち早く止めなければならない程の“祈り”だ。
だからこそ、神界の神々は司を狙っていた。
だが、今この周囲に敵はいない。
司の詠唱を止める者など、誰もいなかった。
「束ねられた想いよ、現となれ!!“この世全ての祈り”!!」
極限まで圧縮された“祈り”が、解き放たれる。
それは、一筋の極光となって、天へと伸びていく。
標的は空……ではない。
「行っけぇええええええええええっ!!!」
虚空に浮かぶ、神界への入り口。
そこへ、極光は吸い込まれるように
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