最終章:無限の可能性
第267話「神界を穿つ」
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るならね』」
『了解。アリサとすずかにも伝えておくね』
椿が伝心でアリシアに連絡を取りつつ、目線で葵に合図を送る。
葵はその合図に頷く事で答え、自身の周囲にレイピアを生成する。
『反撃開始だ!』
優輝の号令が念話によって響き渡る。
直後、全員の動きが変わる。
即ち、“現状維持”から“殲滅”へと。
「なっ……!?こいつら、急に動きが……!?」
その動きの変化に、敵も驚愕していた。
何せ、司の護衛をかなぐり捨てたかのような攻勢だったからだ。
「厄介な……だが!」
そうなれば、是が非でも司へと攻め入る者が現れる。
「無駄だよ!」
だが、司もそれを読んでおり、“祈り”の制御をしつつ、自身の“祈り”で肉薄してきた“天使”を漏らさず叩き落していた。
『集まった敵は全滅させろ!出来るだけ逃がさないつもりだが、無暗に追う必要もない。とにかく、この周囲一帯を安全にするまで倒し尽くせ!』
各々が、敵に攻撃を与えていく。
ここで敵との戦闘経験による“差”が生まれた。
元々想定したいたのもあるが、優輝達は苛烈且つ、連携を取って動いている。
だが、“天使”達はどう動くのが正解なのか戸惑い、陣形を保てていなかった。
「がっ!?」
「俺以上に上手く戦えないとはな……!」
空中にいる“天使”の一人が、背後から頭を蹴り飛ばされる。
「本来、“性質”で関わっていない限り神界では戦いと無縁ですからね……。かつての戦いから、戦闘技術を磨く神もいましたが、どの道洗脳されていれば……」
「その力も十全に発揮できないって訳だね……なるほど」
見れば、敵の数が増えていたが帝やスフェラ姉妹、なのは達も来ていた。
はやて達やアリシア達も集合しており、優輝達のほぼ全ての勢力が終結していた。
「前哨戦ラスト……!張り切っていくよ!」
「あんた達が洗脳されていようと、関係ないわ。全員、ぶった切る!」
各々の世界の英雄や神々、現地人に後を任せ、ここに集まっていた。
全ては想定していた戦略通り。
地の利を生かし、一気に殲滅していく。
尤も、敵も一人一人が強敵なため、倒すにも時間はかかる。
だからこそ、戦力を集中させたのだ。
「最初に力尽きた分、挽回させてもらおうかの」
「私達も、姉妹としての強さを見せてやろうじゃないか」
「はいっ!」
天廻達も参戦し、戸惑う者から倒されていく。
まさに一転攻勢。その様は、“流れ”となって敵の“意志”を挫く。
「なぜ……なぜ、ここまで足掻ける!?」
優輝達が“意志”を挫けるその“可能性”を排除しているとは知らない神々は、その勢いにさらに気圧され、さらに優輝
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