最終章:無限の可能性
第267話「神界を穿つ」
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別の“天使”が、司に向けて極光を放つ。
本来であれば優奈辺りが逸らすのだが、今回は敢えて司に任せたらしい。
そして、司は極光へ手をかざし、空間を歪ませた。
「(……行ける。感情の切り離しが出来れば、さらに戦術の幅が増える……!)」
不安な感情を利用した事で発生させた空間の歪みは、極光を受け止める。
そして、その理力を霧散させるように、勢いを削いでしまった。
「……ふふ……」
ここに来て、司はさらに天巫女として強くなった。
その喜びを、さらに攻撃へと転じさせる。
“バチバチ”と、稲妻が走るように“祈り”の力が発現し、“天使”を焦がす。
司からではなく、優輝達の創造魔法と同じく、突如その場所に発生する類の攻撃なため、“天使”達は軒並み躱す事が出来ずに直撃していた。
「今まででも十分だったけど、さらに一皮むけたわね。……さすがに、羽目を外し過ぎたらフォローしないといけないけど」
「それでも、後輩が成長するのは良いものです」
「まだ“天使”になると決まった訳じゃないわよ。それと、どちらかと言うと子孫と言うべきだと思うけど」
それを見て、優奈は祈梨とそんな会話をする。
もちろん、その最中も敵との戦闘は続く。
数は増減を繰り返しているが、確かに倒してはいる。
未だに増援は止まらないが、それも時間の問題だ。
『こちらミッドチルダ!敵の数が目に見えて減ってきたよ!』
『ベルカも同じや!多分、優輝さんがゆうてたように、地球……いや、司さん達が集めた“祈り”に戦力を集中させてる!』
そこへ、なのはとはやてによる通信が入った。
それ聞き、作戦が次の段階へ移ろうとしているのだと、優奈は確信する。
目で合図を送り、祈梨もそれに応える。
まだしばらくは現状維持ではあるが、もう一つ変化が起きれば行動は変わる予定だ。
「ッ!ちぃっ……!」
「剣と魔力の矢……優輝と緋雪ね!」
「理力の奴もあるよ!」
戦闘を続ける“天使”達に、攻撃が降り注ぐ。
意識外だったのもあってか、一部の“天使”は直撃していた。
「ルフィナとミエラも来た……という事は、次の段階へ移るのね」
優輝と緋雪、そしてルフィナとミエラ。
各自の戦闘を終え、様々な世界で敵を倒してきた四人が地球へと帰還してきた。
傍らには、消耗しているものの戦える程度には回復した天廻やズィズィミ姉妹もおり、スフェラ姉妹以外の神界勢+αは集合したという事になる。
「『アリシア、聞こえる?こっちの戦闘は見えていたかしら?』」
『見えていたよ。私達もそっちに行く感じ?』
「『そっちの敵がこっちに来てい
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