第五百九十話 凶悪犯だった警官達その四
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「あって依怙贔屓するんだ」
「それ相当におかしな作者さんだね」
「それで読者さんからの批判が殺到するよ」
「そうならない方がおかしいね」
ジョルシュもそうだと返した。
「本当に」
「うん、それでそのシリーズは」
「勧善懲悪でね」
「悪人をその手で処刑するんだ」
「そうするんだ」
「それは読んでいて痛快だろうね」
「うん、アクションが凄くてね」
バイクと銃のそれがというのだ。
「そして悪人はね」
「確実に裁かれるんだ」
「そうなるんだ、主人公達の手でね」
「それはいいね」
「若しこのシリーズが悪人が笑うものなら」
そうした展開そして結末ならというのだ。
「二十世紀で終わってたよ」
「最初ので」
「うん、まあ世の中善悪がわからない馬鹿もいるけれどね」
「いるね、ことの善悪がわからない奴」
ジミーはジョルジュに応えた、そうした輩もいるとだ。
「そうした奴も」
「常識がないというかね」
「自分が何しているか、したかわからなくてね」
「責任把握能力もね」
これもというのだ。
「ない奴がね」
「いるよね」
「禁治産者だよね」
ジョルジュはこうも言った。
「そこまでいくと」
「うん、最早ね」
「こうした奴もいて偽物か本物かもね」
そうしたこともというのだ。
「わからない奴いるね」
「世の中にはね」
「偽物を本物と吹聴している奴がいて」
この時代でもあることだ、ペテン師や似非宗教家やインチキ学者はもうこれが仕事であると言っていい。
「騙されたりね」
「あるね」
「まあ知らないで騙されるのは愚かでもね」
「騙す方に主な責任があるね」
「この場合は騙す方が主に悪いよ」
「そうだね」
二人でこう話した、そして。
ジョルジュはジミーにあらためて話した。
「やっぱりお話ね」
「悪い奴が最後報いを受けないとね」
「殆どの人がすっきりしないよ」
「そうだよね」
ジミーもそうだと頷いた。
「もうそこは王道でね」
「というか王道が残るのはね」
ジョルジュは考える顔で話した。
「それがいいからだよ」
「読んでもプレイしても楽しいからね」
「だからだよ」
その為にというのだ。
「ずっとだよ」
「残っているんだね」
「シェークスピアの作品でもじゃない」
「僕達が今やっている」
「あの人の作品でもね」
このことは悲劇でも喜劇でも同じだ、そもそもシェークスピアがストーリーのあり方の基礎を示したという人すらいる。
「悪党は報いを受けるね」
「最後はね」
「それが悪役のキャラを贔屓したり」
「悪党が最後笑うと」
「読者も視聴者もプレイヤーもおかしいと思うよ」
「何だその作品ってだね」
「そうなってね」
その創作のジャンルがど
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