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レーヴァティン
第百八十一話 東から西へその一
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                第百八十一話  東から西へ
 久志は仲間達を二手に分けてそのうえで浮島東方に軍を送ることにした、一方はワルシャワ方面に向かうが。
「そっちはお前に任せるな」
「それがしでござるか」
「ああ、頼むな」
 進太に笑顔で話した。
「そっちには順一と淳二、清音、留美、双葉を置くな」
「そうしてでござるな」
「ワルシャワまでな」
「兵を進めるでござるな」
「そうしてくれよ」
「承知したでござる」
「あっちは平野ばかりだ」
 ガラツからワルシャワまではというのだ。
「だからな」
「それで、でごわすな」
「敵も騎兵隊が多いからな」
「だからでござるな」
「そっちは任せるな」
「承知したでござる」
「それとな」
 久志はさらに話した。
「従う奴はな」
「受け入れるでござるな」
「それで諸侯にも使者を送ってな」
 従うことを言っていない者達にもというのだ。
「降る様に促してな」
「あくまで従わない者だけでござるな」
「戦うのはな、それと兵達には略奪とか暴行はな」
「させぬ」
「それは絶対にな」
 軍によるそうした行いを許してはというのだ。
「民の支持なんて得られないからな」
「だからでござるな」
「ああ、絶対にな」
「そうしたことはさせない」
「軍律の通りだよ」
 このことはというのだ。
「そういうことでな」
「承知したでござる」
「最初からわかっていると思うけれどな」
「念の為に」
「こうしたことは常に言ってな」
 そしてというのだ。
「将兵の心に刻んでおくんだよ」
「そういうことでござるな」
「ああ」
 久志は進太に強い声で答えた。
「そうするな、それとな」
「何でござるか」
「モンスターも出るけれどな」
 彼等のこともというのだ。
「軍でまとまって戦って」
「対するでござるな」
「普通のモンスターなら何でもないさ」
「組織で行動して確かな武装をしている軍の将兵達なら」
「しかも俺達の軍勢は訓練もして実戦も積んでいる」
「強くもある」
「だから冷静に対処すれば」
 モンスター達に対してもというのだ。
「何でもないさ」
「そういうことでござるな」
「ああ、じゃあな」
「これからでござるな」
「宜しく頼むな」
「無駄な血を流さず兵を進めるでござる」
 進太も約束した、そしてだった。
 久志も自分が進める兵を整えた、そして留守と黒湖の沿岸部カフカスに至るまでの地域のことは芳直に任せてだった。
 久志は自身も出陣した、彼は正と源三、剛、夕子、美奈代、そして双葉を率いてだった。
 まずはトランシルバに向かった、そこでガンダルフが彼に行ってきた。
「モンフェラート殿とトスカーナ殿もですな」
「ああ、進太に預けたよ
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