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夢幻水滸伝
第百七十五話 ハンバーガーショップの前でその十五

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「そうなってるわ」
「道理で日本のテレビ番組に下品でつまらないものが多い筈や」
「めっちゃつまらんやろ」
「品もなくてな」
「そこにそうした連中しかおらんからな」
 それ故にというのだ。
「そうなってるな」
「そういうことやな」
「そや、それで今はどんどんネットに負けてる」
「腐りきった連中が何時までもいられない」
「そういうことやからな」
「まあそうしたお話は抜きにしてっす」
 セリューが深刻になってきたところで言ってきた。
「ハンバーガーにコーラをっす」
「コーラもやな」
「楽しむっすか?」
「いや、僕等は皆が集まった時ににな」
「その時にっすか」
「飲んで食べるつもりや」
 中里はセリューのその申し出に答えた。
「そやからな」
「今はっすね」
「遠慮しとくわ」
「わかったっすよ」
「しかしな」
 中里はこうも言った。
「ハンバーガーにはコーラが合うな」
「鉄板やな」
 芥川も言ってきた。
「お酒やと炭酸系や」
「ファーストフードやからな」
「ああ、炭酸系が合うわ」
「ほんまにそやな」
「ハンバーガーにビール」
 シェリルも言ってきた。
「この組み合わせは最高」
「ああ、ビールもええな」
「そやね」
「そうした話してるとビール飲みたくなったわ」
 中里は心からこう言った。
「プールやからお酒は飲まんが」
「飲んでお水に入ると危険よ」
「そやからな」
 中里もわかっている、それでだ。
「今日はビールというかお酒は飲まへんけど」
「今度ね」
「ああ、楽しむわ」
 その機会があればとだ、中里はシェリルに応えてだった。
 そのうえでアメリカ組の面々ともさらに話した。そうして彼等のことも知るのだった。


第百七十五話   完


                    2020・8・23
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