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夢幻水滸伝
第百七十五話 ハンバーガーショップの前でその十四

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「それがええな」
「例えば日本のタブロイド紙の記者連中みたいなのはおらん」
「日本尾タブロイド紙はまた最低やな」
「屑が書いてるとしか思えんやろ」
「日刊も夕刊もな」
「タブロイドやから上品やないが」
 それが売りでもある、人間品性だけでなく砕けたものも必要であるということであるだろうか。
「品性を完全に捨て去るとな」
「ああなるんやな」
「魂を売って品性を売ったら」
 その時はというのだ。
「ああなるんや」
「そやねんな」
「ああした連中はもうどうにもならん」
 処置のしようがないというのだ。
「ほんまにな」
「そやな」
「ああした連中が星のモンにおらん」
「それは救いやな」
 施も言う。
「屑がおらんことは」
「人は立派な人はそれこそ何処までも人格が磨かれてくが」
「屑は屑でやな」
「何処までも落ちてく」
「何処でもそれは一緒やな」
「日刊八条はそうやないが」
 八条グループの企業の一つ八条新聞社が出しているタブロイド紙だ、娯楽性が多く猥雑であることはこうした新聞紙の特徴ではある。
「品性はな」
「あるな」
「魂もな、あと恥もな」
「その三つがないとな」
 羅も言ってきた。
「ほんま人は何処までも腐るな」
「そうなったらな」
「恥を恥と思わなくなった時こそだ」
 リーも言ってきた。
「最も恐ろしい腐敗がはじまるが」
「恥をなくすだけやなくてな」
「魂と品性もやな」
「その両方を失ってな」
「そうしてやな」
「それもってなるとな」
「もうだ」
 その時点でというのだ。
「人は何処までも腐敗する」
「それでこっちの世界での日本やとな」
「タブロイド紙やな」
「もっと言えばマスコミ全体がな」
 そうだとだ、中里はリーにも話した。
「そうした状況や」
「腐りきってるか」
「それも何十年もな」
「自浄能力もないか」
「何しろ魂も品性も恥もないからな」 
 この三つが欠落しているだけにというのだ。
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