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夢幻水滸伝
第百七十五話 ハンバーガーショップの前でその十二

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「それで民も多いさかいな」
「それで、ですか」
「中央集権やとかなりな」
 この統治形態ならというのだ。
「領土と民が多過ぎると限度がある」
「それで、ですか」 
 オコナーが問うた。
「地方分権にしていって」
「大事なとこは中央政府が持つけどな」
 それでもというのだ。
「貨幣鋳造とか軍事権とかはな」
「そのうえで地方の政は、ですか」
「かなり任せる
 地方政府にというのだ。
「そうしていくことをな」
「太宰さんは決められたんですか」
「そや」
 既にというのだ。
「戦の間考えてな」
「そうですか」
「そやからな」
 中里はさらに話した。
「ほんま政の柱はな」
「あの人ですか」
「もう大臣の人事も決めてるそうや」
 そちらもというのだ。
「それで建国したらな」
「そこからですか」
「一斉に地方選挙も中央の選挙もして」
 知事や議員のそれをというのだ。
「政をはじめるそうや」
「そうですか」
「軌道に乗るまでは各勢力の政の仕組みで動かしてくそうやが」
 それでもというのだ。
「やがてはな」
「何か」
 ジェーンはここまで聞いて言った。
「あの人は凄いですね」
「こと政においてはな」
「他の方の追随を許さないですね」
「お陰で日本もよおまとまってたしな」 
 それにというのだ。
「これからはな」
「統一された勢力もですね」
「よおまとまってくで」
 そうなるというのだ。
「そして治まってくで」
「そうなりますね」
「まあ悪政とか暴政はね」
 アレンカールも言ってきた。
「そういうことはね」
「僕等はせんしな」
「民に重税課して自分達贅沢するとか」
 そうしたことはというのだ。
「興味ないし」
「贅沢しようと思ったらな」
「もう自分達のお給料で普通に出来るから」
「別に民に重税課してやるとかな」
「ないわ」
「殷の紂王の様な暴政はや」
 リーも言ってきた。
「もうな」
「それはやな」
「別にせずとも」
 それでもというのだ。
「普通に暮らせるのなら」
「することはないな」
「酒池肉林なぞ」
 紂王の代名詞であるそれはというと、尚ここでリーが言っているのは文字通りの飲めや食えやのそれである。
「私達は普通に出来る」
「ステーキとか焼肉食ってお酒飲む」
「何でもないな」
「まさにな」
「そやな、そう思うと」 
「重税課したりな」
「そうして何かをするメリットはない」
 全くというのだ。
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