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夢幻水滸伝
第百七十五話 ハンバーガーショップの前でその八

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「ほんまに」
「ああ、おるからにはな」
「それはおいらもで」
「それでか」
「クラスは工業科の一年E組で」
 そこでというのだ、
「若山のおっさんとよおつるんでます」
「ああ、あいつと同じクラスか」
「そうでして」
 それでというのだ。
「ほんまにです」
「仲良くやな」
「部活は水球部です」
 こちらだというのだ。
「それで、です」
「そっちもやな」
「楽しんでます」
「そやねんな」
「ほんまに」
「何かと楽しむことですね」
 オコナーは金髪を少し鬣の様にさせている、マリンブルーの目には覇気があり明るい笑顔が似合う顔立ちだ。背は一八〇あり逞しい身体つきでダークブラウンのトランクスタイプの水着がよく似合っている。
「世の中のことは」
「実際にな」
「こうしてハンバーガーも食って」
 言いつつスパムバーガーを食べる。
「楽しむことですね」
「そやな」
「あちきは農業科の一年B組で」
 クラスはそこでというのだ。
「部活はボクシング部です」
「そっちか」
「それなりに強いつもりです」
「そうなんやな」
「試合よりも練習が好きな感じですが」 
 それでもというのだ。
「楽しく汗を流してます」
「そやねんな」
「いつも」
「汗を流すとええですよね」
 ギンズバーグの背は一六七位だ、あどけない顔立ちで黒い目に砂色の七三分けの髪の毛である。均整の取れたスタイルでスカーレッドのトランクスタイプの水着が随分派手だ。
「気分がすっきりします」
「何かとな」
「そっちも励んでます」
「そやねんな」
「クラスは農業科の一年C組で」
 そこでというのだ。
「部活はアーチェリー部です」
「弓かいな」
「あっちの世界ではガン使ってますけど」
 それでもというのだ。
「こっちの世界やとです」
「弓矢やな」
「はい」 
 そちらを使っているというのだ。
「そうしてます」
「そやねんな」
「僕ちんですが」
 今度はジェーンだった、金髪をショートにしていて黒い目だ。切れ長の目と黄色い肌からアジア系の血が濃いのがわかる。一五八程の背で八十位の胸の身体に白ビキニが似合っている。
「鈴子ちゃんといつも仲良しです」
「ああ、あの娘とか」
「アルフィアン君とも」
 彼ともというのだ。
「そうしてます、一年A組で」
「そやねんな」
「部活は拳法部です」
 この部活だというのだ。
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