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夢幻水滸伝
第百七十五話 ハンバーガーショップの前でその四
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「私も自己紹介を」
「ああ、頼むわ」
「クラスは三年E組です」
 このクラスだというのだ。
「与謝野さんや施君と同じクラスです」
「そやねんな」
「そしてボート部に所属しています」
 部活はここだというのだ。
「そちらです」
「そやねんな」
「これからも宜しくです」
「ワテクシは三年A組よ、つまり」
 ボームは何処か女めいた仕草と口調だった、一九〇あり眼鏡が似合うグレーの瞳と七三に分けた黒髪は長方形の顔に似合っている。身体はわりかし筋肉質で赤地に花柄のトランクスの水着という恰好だ。
「貴方達と同じクラスね」
「ああ、いつも仲良くしてるな」
 中里はボームの言葉に笑って返した。
「起きた時は」
「そうよね、それで部活は科学部よ」
「科学者だけあってな」
「理系は任せてね」
「はっはっは、わいも言わせてもらいます」 
 青の膝までの競泳水着を着たスタインベックが言ってきた、二メートルの筋骨隆々の身体で金髪をショートにしている、黒い目は明るく顔立ちも男らしい。
「二年C組、部活はアメフト部です」
「如何にもやな」
「趣味は子供と遊ぶこと、それにボランティアです」
「来は優しくて力持ちやな」
「世界一の力持ちで優しい漢目指してます」
「それであっちの世界でも子供とよお遊んでるねんな」
「そうしてます」
 実際にというのだ。
「子供達のヒーローでありたいです」
「それであたしは」
 デリーロも言ってきた、メキシコ系独特の少し褐色の肌で黒髪はストレートでショートにしている。黒い目は何処か陰のある感じで一七〇位の身体は痩せている。水着は紺色のトランクスタイプのそれで上は赤のシャツだ。
「二年C組このデカブツと同級生で」
「デカブツか」
「はい、これで性格よおて成績もそれなりなんて」
 そのスタインベックのことを言う。
「あたしも負けてらません」
「そやねんな」
「ちなみにあたしは野球部です」
「そっちか」
「はい、好きなチームは地元です」
「テキサスのか」
「そっちです」
 こう言うのだった。
「ちなみにポジションはショートです」
「私は商業科の二年H組です」
 ルイスは一七五程の背で中止絵的な顔立ちだ。蜂蜜色がかかった金髪は肩までありライトブルーの瞳は優し気だ。緑のトランクスタイプの水着が筋肉質ではないがすらりとした体格によくマッチしている。
「そして部活は和歌部です」
「和歌かいな」
「折角に日本に留学してますので」
 ルイスは中里に微笑んで話した。
「そうですから」
「部活はそっちやな」
「そこにしました」
「そやねんな」
「はい」
 そうだというのだ。
「そうしてます」
「それで私はです」
 フォークナーは二メートルある筋肉が立派なアフリカ系だっ
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