暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第百七十五話 ハンバーガーショップの前でその二

[8]前話 [2]次話
「ベートーベンの背は一六五位やったっていうな」
「低いな」
 中里は羅の話を聞いて思わず言った。
「それはまた」
「今から見ればな」
「ああ、小柄やな」
「けど当時はな」
 その頃の神聖ローマ帝国ではというのだ、彼は今はドイツの作曲家となっているが当時の国籍はそうなる。
「普通やったんや」
「そうやな」
「ああ、それ位でな」
「そやったんやな」
「モーツァルトは一五八やったな」
 施も言ってきた。
「小さいな」
「女の子並やな」
「今から見ればな」
「そやな」
「けどな」
「それでもやな」
「今から見れば」
 今の人間の体格から見ればというのだ。
「それでもな」
「普通かちょっと小柄か」
「成人男子やとな」
「そやねんな」
「あの曹操さんかてな」
 施は三国時代とかく小柄だの言われていたこの人物の話もした。
「背は一六〇位あ¥やったらしいし」
「当時やとか」
「普通やろな」
「そやねんな」
「というかね」
 アレンカールは一七〇を超えている背で話した、その彼でも十人の男組の中では一番小柄になっている。
「平均がその中で関羽さんの二メートル超えはね」
「規格外か」
「そうだと思うけど」
「まあそやな」
 中里も否定しなかった。
「それはな」
「そうよね」
「ああ、二メートル超えとかな」
「今でも大男でしょ」
「相当にな」
 リーを見て言う。
「実際にな」
「それが当時となると」
「それこそな」
「項羽さんにしてもね」
 西楚の覇王と言われたこの人物もというのだ。
「相当にね」
「一八〇は確実に超えてたらしいな」
「普通に二メートルあったっていうわね」
「それだけあったらな」
 それこそというのだ。
「もうな」
「巨人ね」
「そやな」
「今でもそうなら」
「昔はね」
「尚更ね」
「ほんまにな」
 実際にというのだ。
「そうなるな」
「そうよね」
「背が高いとだ」 
 そのリーが言ってきた。
「不便なこともある」
「高いところに頭ぶつけるか」
「そしてだ」
 さらにというのだ。
「何かあるとだ」
「大男総身にかいな」
「そうも言われる」
 こう中里に話した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ