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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第16話 逃走、のち邂逅
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買い物行ったはいいけど、フェイトと遭遇してしまったと」

「はい……」


……見事に歴史が食い違ってきたな。たしか、もう1つはアルフが見つけるはずだったし。
だが、どちらにしろ、フェイトが手に入れた事に変わりはないし……多分大丈夫だ。


「スパーダ……あと、何分……」

「あと3分だ。堪えろマスター」

「キツいんだよ……これ……」


調理をしている後ろで、陽翔は空気椅子の真っ最中だ。罰ゲームだから仕方ないよね。


「3……2……1……0」

「だっは〜!!」


奇声を上げてハルは倒れこんだ。大の字になって居間に体を広げる。疲れきった足はプルプルと痙攣していた。


「というかさ、流石に今回は不可抗力だったから、これなくてもいいと思うんだよ、悠里」

「それはそれ、これはこれだ。……けど、今回のはとりあえず収穫だったな」

「は……?」

「フェイトといきなり接触するより、些細な事でいいから、本人と接触してた方がいいだろ?」

「………あ」

「というわけで、フェイトはおまえに任せる」

「…………ハァ(゜Д゜)!?」


俺の言葉にハルは口を大きく空けて叫んだ。よっぽど驚いたのか、かなり慌てているようだ。


「イヤイヤイヤ!待てよ、お前本気!?あんな薄気味悪い城のお母さまに会って来いっての!?俺キレちまうぞ?!」

「その辺は任せる。……それにだ、そうならないように今まで修行したんだろ?」


『武術とは、健全な肉体と強靭な精神の融合なり』
とはよく言ったもので、どれだけ力が優れていようが、精神が弱ければ簡単に崩れてしまう。
それは前世で俺がイヤと言うほど経験したし、それを目の前で見てきた。
だからこそ、ハルにはそうならないように修行してきたのだから。


「心配すんな。今のハルなら問題ないだろ」

「……断ってもやらせる気の癖に」

「ま〜ね」

「ハァ……わかった、やるだけやるよ」


溜め息を吐いてハルは了承した。
ともあれ、これでフェイト側の事も把握できる。あとはイレギュラーが起きないことを祈るかね……

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