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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第16話 逃走、のち邂逅
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「(カチッ)……んなこと言うとやめるぞ」

「ごめんなさい!絶対にやりません!!」


フェイトはすぐさま謝って訂正してきた。
うん、なんというか……すごい必死に。
しかも、涙目だからすんごい可愛い……


「わ、わかった……わかったから、そんな顔しないで」

「本当に……?」

「本当」

「……ありがとう」


フェイトは俺の言葉を聞くと、両手に持ったジュエルシードを大事そうに握り締めて、笑顔で俺に礼を言った。
うん、やっぱり笑顔も可愛い。


「じゃ、俺はこれで……」

「あ、あの!」

「?」

「えっと……名前、聞いてもいい、かな……?」

「え……?陽翔。鳴海陽翔。名字が鳴海で、名前が陽翔」

「陽翔……。私はフェイト。フェイト・テスタロッサ。ありがとう。陽翔」

「いいって。またね、フェイト」


俺はフェイトに小さく手を振ってその場を去る。少し歩いてから、スパーダが話しかけてきた。


『いいのかマスター?彼女とはいずれ敵対するのだぞ?』

「まだ決まった訳じゃないだろ。それに、別に悠里は管理局につくなんて言ってなかったし」

『確かに。……しかし、1つ困った事があるな』

「なに?」

『マスター……悠里が指定した時間だが……もう過ぎてるぞ』

「………………え?」


俺、死んだかも……





フェイトside

陽翔と別れてすぐ、アルフから連絡が入る。あっちは見つけられなかったみたいだけど、私が発動前の物を見つけたと言ったら喜んでいた。


『さっすがフェイト!1日で2つなんて順調じゃないか♪』

「うん。……もう一つは陽翔のおかげだね」

『ジュエルシードを渡してくれた奴ね……珍しい人もいるんだね〜。……それにしても、問題はこっちの白い奴か……』


そう言ってアルフは私が戦った女の子を見る。
少し大変だけど、あの子は戦い方を知らないみたいだから、多分大丈夫だと思う。


『そうと決まったら、早くご飯にしようか!しっかり休まないとね』

「うん。それじゃあね」


アルフとの連絡わ終えて、隠れ家へと帰る前にもう一度ジュエルシードを確認してみる。
1つは戦って取ったもの、もう1つは男の子が譲って貰ったもの。


「そういえば、同い年の子で話たの、初めてだったな……」


ふと、今日出会った2人の顔が浮かぶ。女の子と男の子、どちらも似ている感じだったけど、何故か思い浮かぶのは、2人目の男の子だった。


「陽翔、か……」


その男の子の名前を自然と呟くと、私は隠れ家へと歩き出した。





悠里side


「……で、
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