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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第16話 逃走、のち邂逅
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別の声が聞こえたので、チラリと見てみると、そこには警官が立っていた。


(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!)


いくらなんでもこの状況はマズい。フェイトがバルディッシュを構えてるだけでも誤解を招くのに、警官が入るなんて最悪だ。


「む……?そっちの女の子が持っているのは……」

(イヤァァァァ!!?)


一番気づいて欲しくないところに警官は気づいてしまい、俺は心で叫び声を上げる。万事休すかと思ったその時、


「バルディッシュ…」

『ランサーセット』

「…………はい?」


不吉な言葉を拾った俺は恐る恐る振り向き、ふと、上を見上げる。そこには電気を帯びた球体が1つ。


「まさか……」


考えたくはないが、1つしか思い浮かばない。フェイトは魔法を使えない人間に使うとは思えないが……


『プラズマランサー』

「ファi……」

「バカたれェェェェェェェ!!」
「!?」


俺は慌ててフェイトを掴み、肩に担いて路地を走り出す。


「俺の周りで!傷害事件なんて起こすんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!」

ピシャァァァァン!!

「ギャァァァァァァ!?」


走ってる後ろで雷の鳴る音とお巡りさんの悲鳴が聞こえたが、構わず俺は走り続けた。途中にある塀と壁をジャンプで飛び越えて、角を素早く曲がる。
某アサシンのゲームの伝説と最強アサシンも真っ青な動きで、両手には買い物袋を提げて疾走する。
お巡りさん、本当にごめんなさい!!


『これでマスターも共犯者になったな』

「うるせぇぇぇぇぇぇ!!」


やりたくてやったわけじゃねぇよ!
なんでこうなんだよ畜生が!!
増援が来ないことを祈りつつ、俺は足の早めてその場を去った。





「ゼェー…ゼェー…ゼェー…」


それから少しして、俺は公園のベンチに腰掛けて休んでいた。幸いにも、警官はあの1人だけで増援はなかった。


「あの、大丈夫……?」

「……に見える?」

「……ごめんなさい」


そう言ってフェイトはショボン……とうなだれた。
どうやら警察官と知らなかったらしく、それをさっき説明した時は慌ててた。……意外とうっかり者なのか?


「まぁいいや。……ちょっと手、出してみて」

「…?」


フェイトは両手を俺に差し出すと、俺はその掌にジュエルシードを置いた。それを見たフェイトは顔は驚きに満ちていた。


「これ……!」

「あげるよ。俺は別に欲しい訳じゃないから」

「でも……」

「た・だ・し!……もう絶対に、一般人にはデバイスを向けるなよ?それが条件だ」

「……それだけで、いいの?
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