第四百四十四話 頼れる仲間達その五
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「安心してくれよ」
「あんたもよね」
「むしろ俺以上にな」
昴は風子に微笑んで答えた。
「だからな」
「そうなの、そう言うあんたも」
「俺は凄くないさ」
死に戻りのことはエミリア達が一緒にいるので話さなかった、どうも同じ世界にいる者が一緒だと話すと死ぬ様だからだ。
「別にな」
「そうかしら」
「全然な、けれどな」
「他の人達がなの」
「凄いからな」
だからだというのだ。
「戦力は安心してくれよ」
「そうなのね」
「あんた達も強いけれどな」
「それがわかるのね」
「気でな」
それでというのだ。
「わかるさ」
「そうなのね」
「それとだけれど」
パックがここで出て来た。
「君達の中に炎を使う人がいるよね」
「私達のことか」
紅麗が答えた。
「その通りだが」
「うん、訓練の時に見せてくれるかな」
「どういった力かだな」
「僕は氷を使うからね」
「炎と氷を合わせるとか」
「凄い力になるからね」
だからだというのだ。
「協力していこうね」
「そうだな。だが私の炎は熱い」
紅麗はパックにこのことを告げた。
「だからだ」
「一緒に戦うには相当な冷たさでないと駄目だね」
「君もな」
「それはわかっているよ、君の炎が熱いことは」
紅麗自身が言う様にというのだ。
「そして今は明るいこともね」
「明るいか」
「かつては暗かったかも知れないけれど」
「今はか」
「そうなっているね、僕の氷も明るくなるよ」
「強く冷たくか」
「そうなるよ、それでね」
そのうえでというのだ。
「一緒に戦ってね」
「スサノオを倒すか」
「そうしていこうね」
「俺も」
焦凍も言ってきた。
「是非」
「そうそう、轟君もだよ」
パックは彼も見て話した。
「是非ね」
「入ってか」
「訓練しようね」
「わかった」
「炎と氷、相反するものを上手に使えたら」
「実際にかなりの力になるな」
「そうなるからね」
「同時に使える俺はか」
「尚更入って欲しいよ」
訓練にというのだ。
「是非ね」
「わかった、なら訓練がはじまったら」
「紅麗君達と一緒に汗をかこうね」
「そうするか」
「そう、仲良くね」
「私が君付けか」
紅麗はパックのその言葉に反応した。
「そう呼ぶか、貴方は」
「お気に召さなかったかな」
「いや、そうではないが」
それでもというのだ。
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