第四百四十四話 頼れる仲間達その二
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「そうなのよ」
「そうだね」
「何ていうか」
陽炎も言うことだった。
「私は妙な視線を感じるわ」
「あの、陽炎さんからなんですよ」
明久が言ってきた。
「ちょっと僕の通っている学校の先輩にです」
「近いものを感じるのね」
「近いっていうかそっくりです」
そこまでというのだ。
「そうしたものを感じます」
「そう言われると私も心当たりあるし」
陽炎本人もだ。
「否定出来ないわ」
「そうですよね」
「僕はない様でだ」
水鏡は翔悟達の視線を感じて言った。
「やはりあるな」
「ちょっと知ってる奴にそっくりでな」
翔悟が言ってきた、その彼が。
「ついついな」
「そういうことか」
「後だ」
今度はカミュが言ってきた。
「私にも似ているな」
「確かにな」
「それも縁だな」
「縁ってつくづく色々あるんだな」
烈火も知ることだった。
「世界が違っても同じものを感じるんだな」
「そうみたいね、私達はね」
柳も言ってきた。
「これといってね」
「そうした人見当たらないけれどな」
「人によってね」
「そうした人いるんだな」
「もう凄い人になるとな」
ジョーカーは笑ってこう言った。
「誰が誰か自分でもわからへんかな」
「あるんだな」
「そうみたいやな」
「はい、そうした時がありまして」
サラがその通りだと言ってきた。
「私も私なのか」
「わからなくなるんだな」
「そうした時があります」
実際にというのだ。
「これが」
「そうなんだな」
「世界が違っていても」
サラは烈火に話した。
「魂は同じなのです」
「母ちゃん達も同じか」
「あの方はラウラと同じものを感じます」
「あんた達の主か」
「偉大なる」
「まあ色々あり過ぎてだ」
ここでこう言ったのはアインズだった。
「混乱するが」
(俺もだからな)
「そこは落ち着くことだ」
「そうだな、というかあんたアンデットだよな」
「見ての通りだ」
アインズは烈火にも答えた。
「私はそうした者だ」
「そうだよな」
「それぞれの世界で種族が違う場合もある」
「それは聞いて知っていたさ」
「納得してくれて何よりだ」
「別にそんなことはどうでもいいさ」
種族のことはとだ、烈火は笑って話した。
「俺はな」
「そうか」
「ああ、それよりもな」
「心だな」
「心が化けものになっていてな」
その森のことを念頭に置いて述べた。
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