92 合唱コンクールへの道
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考えた。
(そうだ、僕が行ってみようかな。それなら笹山さんも見直してくれるかも・・・)
藤木はそう思った。
「あ、あの、僕がやります!!」
藤木は名乗り出た。しかし、皆から不安の声がでる。
「藤木で大丈夫かしら?」
「あいつ歌のテストでズル休みしたそうだしな」
藤木はかよ子の時とは完全に正反対な反応に体が震えた。
「う・・・、何でもないです・・・」
藤木は引き下がるしかなかった。そして別の女子が立ち上がる。
「笹山さんがいいと思います」
「笹山さん、よろしいですか?」
「はい」
藤木は笹山を羨ましがった。
(いいなあ、笹山さん・・・。僕もなれば一緒に頑張ろうってなれたのに・・・)
会議は続く。
「では、男子が欲しいのですが・・・」
はまじが提案する。
「丸尾、お前学級委員なんだからやれば?」
「エエー、私が!?私、歌だけはちょっと・・・」
その時、ブー太郎が提案した。
「大野君がいいと思いますブー。前の歌のテストで大野君、凄い上手くて先生に褒められてたブー」
他の生徒達も賛成する。
「俺?」
「大野君、ズバリ、やってくれますね?」
「おう、しょうがねえなあ」
大野は賛成した。
「その他の人は高音部と低音部に分かれてください」
この時、まる子とたまえ、杉山は高温、ブー太郎、藤木、長山は低音となった。
「藤木君」
藤木は永沢に呼ばれた。
「あ、永沢君、君も低音なんだ。頑張ろうよ」
「君こそ、足を引っ張らないでくれよ」
「う・・・」
「それに君、独唱に立候補しただろ?歌のテスト当日に休んだ君みたいな卑怯者なんかじゃ務まらないよ。仮に練習しても本番で怖くてずる休みして逃げるかもしれないかもね」
「う・・・」
「永沢君、そんな事まで言わなくもいいでしょ!」
「さ、笹山さん・・・」
「藤木君だって頑張れるよ。藤木君、頑張ってね」
「う、うん、僕、頑張るよ。笹山さんも応援するよ!」
「ありがとう」
藤木は笹山に庇って貰って申し訳ないと思いながらも笹山と話せて嬉しかった。一方のかよ子は大役に抜擢されたやる気と責任感に満ちていた。
「山田あ、お前、独唱やるんだろ」
「す、杉山君・・・」
「頑張れよな、応援してるぜ!」
「うん、ありがとう!」
かよ子は好きな男子に励まされた事で嬉しくなり、もっとやる気になるのであった。
ありと悠一はシャクシャインと会話する。
「それで、私達にどうやって始末できるのかしら?」
「その事であるが、これを渡したいと思う」
シャクシャインがありに渡したのは宝石が沢山繋がった首飾りだった。
「このタマサイには各々の神の魂が籠っておる。『エク・カムイ』と唱えればその場で対応した神が出てきてくれる。そし
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