第二話 取り敢えず、現状確認
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して生きているので、人間に恐怖や苦しみ、悲しみといった負の感情を抱かせることで食事をしている。つまり、あまりにもしつこく俺に精神干渉をしてくる奴には恐怖などを与えてもいいということだ。
一つ言っておくと、基本的に俺はシェーラに対して、『人間に負の感情を与えるお食事』を禁止だと言ってある。その代わり、俺がシェーラに魔族として存続に必要なだけの魔力を与えているのだ。しかし、シェーラも魔族として負の感情の『お食事』をしたいこともあるだろうと思って、その都度『お食事』の対象を指定している。もちろん、普通に生活してる中で発している負の感情を楽しむ分には文句は言わないし、恐らくこの学園都市では負の感情に困ることもないだろう。
(次はアリスだが、この学園都市のシステムを把握しておいてくれ)
(分かった。それで、私も一つ報告)
(ああ)
(この街全体にナノマシンが浮遊してる。センサーで人間を監視してどこで何が起きてるのか、全てが分かるようになってる)
(一応、知ってる。俺がこの世界に飛ばされてきた時に、即座に対応できたのもそいつのおかげなんだろう)
(うん、そう。そして、今、この部屋にも6つ浮いてる)
(なるほど、シェーラにも言ったがこの世界にはアリスの存在を認識できる人間がいるかもしれないから気を付けておいてくれ)
(うん)
コンピューター制御された機械はアストラルサイド方面での干渉が出来ない、少なくともこの学園都市ではアリスが絶大な威力を発揮してくれるだろう。恐らくアリスなら初春さんにだって負けないはずだ。
これでシェーラとアリスの確認、そしてこの世界の情報収集に関してはいいだろう。あとは俺の力に関してだが……
(アリス、最初にやってもらいたいことがある)
(はい)
(この部屋と周囲のナノマシンを、監視者に気づかれないよう掌握できるか?)
(そのくらいなら簡単……周囲100m掌握完了)
(なら、今から俺がそこのベッドで寝てるという風に、この部屋を監視する全てのナノマシンを誤認させてくれ)
(了解、完了。もう、この部屋で何をやってもナノマシンには認識されない)
(そうか、ありがとう)
俺の力を確認するのに、アンダーラインで見られていては困るのだ。特に他の世界の魔法をアレイスターに知られるのはなるべく避けたい。
まず確認をしたいのは当然魔法なのだが、その前に確認をしておかなければならないのが俺のパラメーターだ。かなり前に行ったフォーチュンクエストの世界で、その世界に大勢居る神様の中の一人(神様なのに一人でいいのか?)という存在から貰った力なのだが、対象を決めれば俺だろうが他人だろうがパラメーターを見ることができ、好きなように操作することもできる能
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