入学
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後
ピンクツインテと一緒に教務科に行ってきた。どうやら、神崎.H.アリア、という名前らしい。どこかで聞いたことがあるな……どこだっけ?
ともかく、アリアは東京武偵高校に編入し、俺と同じクラスらしい。こんな女と同じクラスとか命がいくつあっても足りないだろ!
担任の高天原先生についていき、自分のクラスとなる場所に一緒に入る。アリアは黒板の方のドア、俺は反対の後ろのドアから入った。
俺に視線を向けた奴は数人ほどで、そのほかのやつはアリアに目が釘付けらしい。そりゃ可愛いもんな。外見だけは!
「神崎.H.アリアです。強襲科でSランク 」
メンドくさそうな表情で自己紹介を済ませ、キンジの隣が良いと言っている……え?? ホントにそんなこと言った?? 俺の聞き間違いじゃないだろうな??
キンジは窓側から3列目の1番後ろの席。アリアが座りたいという場所は窓側から2列目の一番後ろの席、そこは俺の特に仲良い友達の1人である武藤が座っているが……
「キンジ! お前にも春が来たみたいだな! 先生!俺、転校生さんに席譲ります! 」
「なんでだよ! 」
キンジは何故か絶望顔をしていたが、より一層絶望したようだ。
俺の席は、窓側から1列目の一番後ろの席、キンジの隣ではなくアリアの隣だ。
(・・・・・運悪すぎじゃないか? )
俺が席に着くと、アリアはキンジのそばまで行き、腰のあたりからベルトを取り出す。
「さっきのベルト、返すわ」
「ん、ああ」
キンジにベルトを投げ、アリアが席に着く……前に理子が席から勢いよく立った。
アリアよ! ベルトを渡すタイミングが悪かったな! 俺もキンジに裏切られたから理子に加勢させてもらう!
「理子分かっちゃった! これフラグビンビンに立ってるよ! 」
「はぁ? 」
「キーくんベルトしてない、それをピンクツインテさんが持ってきた。これはつまり! 2人はベルトを取るような『なにか』をしたってことだよ! 」
「理子! それとキンジは今、汗をかいている! そして肩には草がついている! これはつまり! そういうことだよ! 」
もちろん草なんて来たときはなかった。だが! 俺の席に向かう途中につけておいた!
この流れで使うとは思わなかったが、チャンス!
周りの野次馬達もこれには騒ぎ立てる。
『おいキンジ! 抜けがけしやがったな! 』
『外とかどれだけ進んでるんだ! 』
『女に興味なかったんじゃないの?? 』
『キンジ×朝陽君じゃなかったの?? 夏コミに出せないじゃない! 』
待て待て待て、最後! 最後おかしいよ! 俺とキンジをネタに何してんの!?あとで問い詰めるか......
とりあえず眠いので
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ