入学
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ピンクツインテが仁王立ちしていた。
「遅い!!あたしがチャイムを鳴らしたら3秒以内で来なさい! 」
ドカドカと家の中に入り込む。ピンクと白のシマシマ模様の大きいトランクをリビングにぶん投げるようにして部屋の中に入れる。
なんて乱雑で凶暴なやつだ! 厄介ごとでも 持ちこんできたのか??
「お、おい! 神崎、何しにきたんだよ! 」
「キンジに惚れたなら他の部屋で暮らしてくれよ! 」
惚れた、という言葉に顔を真っ赤に染める。キンジは横で反論しているが、アリアは肩を震わせながらもそれを無視している。
そして……自信満々で、受け入れてくれて当然! という顔をしてありえない言葉がアリアから告げられた。
「キンジ! 朝陽! 私の奴隷になりなさい! 」
「「は、はぁ?? 」」
どういうことだ?? 奴隷ってそういう奴隷?? イケナイ遊びにロリが誘ってきてる??
残念だがアリア……俺たちはそういうことをしていい歳じゃないんだ……
「な、何をするんだ? 」
「あたしとパーティーを組んで武偵活動をするの! 拒否権はないわ! 」
「強引すぎるだろ! 」
確かに、キンジが絶叫するのもわかる。自分勝手で、威張り散らして、まるでどこかの貴族様みたいだな!
アリアはトコトコと机の方へ向かい、椅子に座り、そして使用人をこき使うような目で見てくる。
その際、太もものホルスターとガバメントがチラッと見えた。うーむ、これぞ《《ガン福》》。うまいこと言ったな俺!
「コーヒー! エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオ! 砂糖はカンナ! 1分以内! 」
「すまんなアリア、俺はドラクエやったことないんだ……そのネタには反応できない。許してくれ…… 」
「コーヒーよ! さっさといれなさい! 」
「俺はコーヒーなんて苦くて飲めないからそういうのはキンジに言ってくれ。」
とりあえずアリアの世話はキンジに押し付け、俺は夕飯の支度をする。
まったく、アリアが来なければもう終わっていたものを!
「これギリシャコーヒー? ううん、違う……変な味」
「それはレッキとしたコーヒーだ。慣れろ」
どうやらアリアはインスタントコーヒーがわからないらしい。
ま、コーヒーが飲めない俺には味なんてわかんないがな。どれも同じ、苦いだろ。
「夕食は?? 何にするの? 」
「カレーですよアリア様。もうちょっと待っててくださいね」
「あら、朝陽は従順じゃない。えらい子よ。それに比べてキンジ! ご主人様に敬語もなしってどういうつもり?? 」
「どうもこうもないだろ! 人の家にズカズカと勝手にはいりやがって! 」
うん。わかるぞキンジ。そういう気
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