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夢幻水滸伝
第百七十四話 中国の者達その十

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「餃子も」
「日本やと焼き餃子が主流やな」
「はい、これはです」
 残るは中里にさらに話した。
「おらっちがおる東北やと結構ありますけど」
「中国は基本北は水餃子でな」
「南は蒸し餃子です」
「そうなってるな」
「宇都宮の話は聞いてます」
 日本の餃子の聖地とされている街である。
「けどあそこの餃子も」
「日本のお料理やな」
「はい」
 そうなるというのだ。
「はっきり言いますと」
「中国から来たモン全員言うな」
「実際にそうですから」
「あと餃子に大蒜は入れへんです」
 莫も言ってきた。
「我が国では」
「そうらしいな」
「何か餃子も」
「ラーメンと一緒でやな」
「日本で独自の進化遂げてます」
「日本のお料理の常か」
「そうかと」
 莫も否定しなかった。
「実際に」
「そうなんやな」
「美味しいからええですしが」
 郁は味はよしとした。
「ラーメンも餃子も日本のお料理ですし」
「そやねんな」
「そこは絶対ですし」
 譲れないものがあるというのだ。
「ましてや焼きそばはでし」
「あれな」
「中華料理ではないですし」
 絶対にというのだ。
「日本のお領地ですし」
「そやねんな」
「炒飯にしましても」
 王は中華料理の基本と言っていいこの料理の話をした。
「やはりです」
「日本の炒飯はちゃうな」
「そうやと思います」
「お米がちゃうからやな」
「日本のお米は独特です」
 ジャポニカ米である、それに対して中国だけでなくタイやインド、そしてアメリカ等もインディカ米であるのだ。
「そうですさかい」
「炒飯もな」
「またちゃいます」
 中国のそれとは、というのだ。
「ほんまに」
「それも言われるな」
「そうですね」
「日本の炒飯もちゃうってな」
「それとです」
 紅美も言ってきた。
「日本のお握りですけど」
「冷えてるからか」
「あれは中々」
 どうにもという口調での言葉だった。
「抵抗があります」
「冷えてるご飯はな」
「中国では食べませんから」
「冷えたもん食べへんな」
「最近は変わってきてますが」
「生野菜とかもな」
「中々食べませんでした」
 紅美はこのことを話した。
「それでお握りも」
「冷えたご飯食べへんでな」
「あきませんでした」
「そやったな」
「今は食べますけど」
「絶対に火を通さんとな」
 ご飯だけでなく料理もというのだ。
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