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夢幻水滸伝
第百七十四話 中国の者達その八
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「ええな」
「ほなそうさせてもらいます」
「ラーメンも食ってな」
「いや、色々なラーメンがあって」
 魯は醤油ラーメンを食べつつ言った。
「どれを食べるか迷う位や」
「そう言って自分は醤油ラーメンかいな」
「やっぱりラーメンの王道はこれやろ」
 施に笑って返した。
「何といっても」
「日本のラーメンやとやな」
「そや、ラーメンやとな」
「ラーメンは日本の料理や」
 リーははっきりと言い切った。
「中国の料理やない」
「その通り、拉麺とはちゃう」
 郭は塩ラーメンを食べつつ言った。
「ラーメンはな」
「麺とスープがちゃうからな」
「拉麺とはな」
「言うなら日本の中華料理や」
「そやな」
「それ中国の子皆言うね」
 綾乃は郭達の話を聞いて述べた。
「ほんまに」
「いや、中国から入ってもな」
「もう日本で独自の進化したからな」
 羅と施が綾乃に応えた。
「こっちで言う清代末期に入ったやろ」
「日本にな」
「中華そばとか支那そばとかいうて」
「そこから独自の進化したやろ」
「それでやね、百年余りの間に」
 綾乃は二人のその言葉に頷いて述べた。
「日本で独自の進化したんやね」
「カレーラーメンとか日本以外にないやろ」
 メルヴィルはこのラーメンを話に出した、見れば今自分達がその前にいる出店でも人気商品と書かれている。
「そもそも」
「カレーうどんと一緒やね」
「そや、それでや」
「ラーメン自体もやね」
「僕等から見てもな」
 アメリカ人から見てもというのだ。
「それはな」
「ラーメンが日本の料理ってことは」
「そう思えることや」
「それ餃子とかレバニラとか唐揚げもやからな」
 トウェインも言ってきた。
「全部日本料理や」
「中国から入って日本で進化した」
「それや」
 まさにという口調での言葉だった。
「ほんまにな」
「しかしそれがまた美味しくて」
 滝沢は味噌ラーメンを食べながら言った。
「この味噌ラーメンにしても」
「お味噌の濃厚な味がええですわ」
 張もその味噌ラーメンを食べつつ言う。
「何といっても」
「味噌ラーメンは日本独自ですね」
 巴はこう言いつつも食べているのはチャーシュー麺だった。
「北海道辺りで有名な」
「バターラーメンとかもな」
 中里は巴のその言葉に答えた。
「北海道の名物の一つや」
「そうですね」
「北海道はラーメンが有名でな」
「独自の進化を遂げてますね」
「それでや」
 その為にというのだ。
「味噌ラーメンとかバターラーメンがな」
「有名になってますね」
「名物としてな」
「コーンラーメンとか」
 呉はこちらのラーメンの話をした。
「そういうラーメンも」
「北海道や」
 そちらのことだと
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