第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
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…おしっこ……」
顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに下を向いているキン肉マンルージュに、ミーノは笑顔で話しかける。
「大丈夫ですぅ。キン肉スグル大王様は摂取された水分量に関係なく、尿失禁されていましたですぅ」
「……それって、つまり、ドリンクを飲んでも飲まなくても、どっちにせよおもらししちゃうってこと?」
「はいですぅ」
「……ううう……ミーノちゃん……全然フォローになってないよ……」
キン肉マンルージュは湿っぽい鼻声でそう言いながら、ミーノからドリンクを受け取る。そして、なかばやけになりながら、一気に飲み干してしまう。
「ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ、ぷはーッ! うまいッ! でも、もういらない!」
キン肉マンルージュは空になったペットボトルのラベルを剥がし、ベコベコッとペットボトルを潰した。
「……ところでミーノちゃんのそれ、いったいぜんたい、どうなっちゃってるの?」
キン肉マンルージュはミーノの胸元を指差した。
「ここですか? えーと、ちっちゃいですが、おっぱいですぅ」
ミーノは頬を赤らめて、両手を胸にあてる。
「そうだね、今は小さいかもだけど、まだまだこれからだよ、ミーノちゃんのおっぱい……って、そうじゃなくて! そのブラの中ってどうなってるの?」
ああ、と呟きながら、ミーノはブラに手を差し込み、ごそごそと探りだした。
「このブラの内側には、別次元保管庫への入り口があるのですぅ。この中にいろいろと大事なもの、必要なものを入れておくのですぅ」
そしてブラの奥から、にゅうっとボックスティッシュを取り出した。
「お鼻が出ていますですぅ」
泣いた拍子に垂れてしまった鼻水が、キン肉マンルージュの鼻下でぶら下がっている。
「へぇぇ、便利だねぇ……ちーーーん!」
キン肉マンルージュは感心しながら、勢いよく鼻をかんだ。
「えーと、ゴミ箱、ゴミ箱……どこかにゴミ箱ありマッスル?」
「はいですぅ」
ミーノはボックスティッシュをブラの中に素早くしまい込み、そして今度はゴミ箱を取り出した。
「本当に便利だね、それ……でも、ミーノちゃんみたいな女の子が、お胸からティッシュやゴミ箱を取り出す姿って……卑猥を通り越して、なんだかシュールな気がするよ……」
ミーノはブラにゴミ箱を突っ込みながら、きょとんとした顔をしている。
テーブルの上で、お互いに正座をしながら向きあっているキン肉マンルージュとミーノ。
しばしの沈黙。2人は見つめ合いながら、何を話そうかと言葉を探す。
「まさか……まさかマッスルジュエルの適合者様が、あなたのような普通の人間……しかも、乙女少女様だなんて……どうりでいくら探しても、見つからなか
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