第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
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てきちゃったよ……一度、状況を整理していいかな?」
「はいですぅ。なんでも聞いてくださいですぅ」
ミーノはキン肉マンルージュに笑顔を向ける。
「えーと、まず……グレート・ザ・屍豪鬼という悪行超人が現れて、新生d.M.pを結成しようとしていて、世の中を悪の世界にしようとしているんだよね……それからミーノちゃんと出会って……わたしは、マッスルジュエルの力を得て、マッスル守護天使、キン肉マンルージュに変身したんだよね……それから……それから……ああッ、なんだろう……思い出してはいけないって、絶対にダメだって、脳ミソが言ってる……どうしても思い出せない……すごく嫌なことが起こった気がするんだけど……」
失禁というショックすぎる失態を、キン肉マンルージュの脳は記憶から消そうとしている。
「思い出せない……どうしても……」
キン肉マンルージュは額に手をあてながら、必死に思い出そうとする。まるで記憶喪失にでもなったかのようである。
「……なんだか、つらいことだったような……苦しいことだったような……それでいて、たいして重要ではないことのような気もして……」
キン肉マンルージュの脳は精神安定のため、記憶の整理を行っている最中である。失禁という痴態の記憶を封印しようと、脳はフル活動中である。
「もしかして、思い出さなくてもいいのかもしれない……」
そして遂に、キン肉マンルージュは思い出すのを諦めた。キン肉マンルージュの脳は、記憶の封印に成功した。
「大観衆の前で、尿失禁をしたのですぅ」
ミーノは、しれっと、真実を告げる。
「……ッ! うッぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁッ! にゃーん!」
せっかく忌まわしい記憶を封印しようと、脳は頑張ったのだが、ミーノはあっさりと封印を破り、記憶を解き放ってしまった。
「うわあああぁぁぁん! うええぇぇぇーーーん! ふみぃーーーーーーーーん!」
キン肉マンルージュはテーブルに突っ伏し、噴水のように涙を放水しながら、号泣する。
「そうだよ! そう! しちゃったんだよ、わたしってば! ふぅええぇぇぇーーーん! 思い出すんじゃなかったぁ! なんで思い出しちゃうの、わたしってば!」
取り乱すキン肉マンルージュを見て、ミーノも取り乱す。
あわあわと慌てながら、ミーノはビキニのブラに手を差し込み、ごそごそと探りだした。そしてブラの奥から、にゅうっとドリンクが出てきた。
「はわわわわッ、キン肉マンルージュ様! これでも飲んで、落ちついてくださいですぅ」
ミーノは冷えたドリンクを差し出すが、キン肉マンルージュは受け取ろうとしない。
「……うう……ぐずん……だってぇ……そんなの飲んじゃったら……また、しちゃうもん…
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