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美少女超人キン肉マンルージュ
第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
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マンは茶色の閃光となって、グレート・ザ・屍豪鬼に飛びかかった。

「アントラーフィスト!」

“ガシュッ!”

 グレート・ザ・屍豪鬼の胸が裂かれ、大きな爪の跡が刻まれた。
 ガゼルマンの手甲には、2本の爪が装着されている。

「どうだい、ガゼルの爪撃、アントラーフィストの味は?」

 グレート・ザ・屍豪鬼は口角で笑った。

「シゴシゴシゴッ! ガゼルの爪撃? アントラーフィスト? 鹿の子よ、儂はてっきり、孫の手で掻かれたのかと思ったわい」

 切り裂かれたはずのグレート・ザ・屍豪鬼の胸には、アントラーフィストの傷跡が消えていた。

「な、なんだと?! 馬鹿な!」

 ガゼルマンは我が目を疑った。目を見開いて、グレート・ザ・屍豪鬼の分厚い胸板を凝視する。

「確かに手応えはあった! 確かに胸を切り裂いた! なのになぜ、傷が無いんだ!?」

 グレート・ザ・屍豪鬼は胸をボリボリと掻きながら、ガゼルマンに歪んだ笑みを見せる。

「シゴシゴシゴッ! そう言えば、自己紹介がまだだったなぁ。この儂、グレート・ザ・屍豪鬼という超人はなぁ、d.M.pのメイキング超人だったのよ! シゴシゴシゴッ!」

「d.M.pのメイキング超人? な、なんだそれは?!」

 ガゼルマンは困惑した顔をグレート・ザ・屍豪鬼に向ける。

「悪行超人製造工場であるd.M.pは、いわば悪行超人の育成所。貴様ら正義超人で言うところのヘラクレス・ファクトリーじゃい。ヘラクレス・ファクトリーでは、伝説超人達が新世代超人の育成を行っていたなあ。同じくd.M.pにも、悪行超人の育成を担う超人が存在する。それがメイキング超人よ!」

「つまり、d.M.pのコーチ役、トレーナーってわけか」

「シゴシゴシゴッ! いいか若造! 教える者、育てる者ってのはなぁ、そいつ自身も一流の超人なんじゃい! 経験豊富、知識豊富、修得技術豊富、あらゆるものが豊富な超一流超人様なんじゃあ!」

 グレート・ザ・屍豪鬼は勢いをつけて右腕を振り上げる。

「ブラッディ・バンブレ!」

 グレート・ザ・屍豪鬼の腕が、赤黒い竹刀に変化する。

「しごき桜・乱れ咲きの刑!」

 グレート・ザ・屍豪鬼は、赤黒い竹刀をガゼルマン目がけて振り下ろす。

「ぐぅッ! ぎゃああぁぁあああッ!!」

 悲痛な叫びとともに、ガゼルマンの全身から血飛沫が飛び、辺りに撒き散らしていく。リング上の白いキャンバスには、鮮血の血桜が乱れ咲く。
 ガゼルマンの黒目は、ぐりぃと上に向かい、白目を剥いてしまう。そして膝が、がっくりと折れ、ガゼルマンは力なくリングに沈んだ。

「シゴシゴシゴッ! 我が竹刀が赤黒いのは、しごきにしごきぬいた若造達の血が染み込んでいるからよ
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