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美少女超人キン肉マンルージュ
第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
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あああんッ! 見られたぁ! 見られちゃったよぉ! こ、こんなにたくさん! たくさんな人にぃ! 見られたんだよぉ! 見られちゃったあ! にゃああきゃわわああぁぁああぁぁああんッ! たくさんだよぉ! たくさんいるよぉ! たくさん過ぎるよぉ! うおおわああぁぉぁぉぁぉあおあおあおんッ! わたし、おわたーーーーーーーッ!!」

 ツインテールをびょんびょんと引っ張りながら身をよじり、激しく取り乱すキン肉マンルージュ。

「あああああ、キン肉マンルージュ様がご乱心ですぅ! ……こうなったら、最後の手段ですぅ」

 ミーノはビキニのブラに手を差し込み、ごそごそと探りだした。そしてブラの奥から、にゅうっと吹き矢が出てきた。

「シュラスコ忍法、おねむ時間ですぅの術! ですぅ!」

 フッという息の音と共に、紙製の矢が飛び出す。そしてキン肉マンルージュの首筋に刺さった。

「おわたァー! オワタぁー! わたしがゥおわたー! ……きゅうん」

 暴れていたキン肉マンルージュは、突然その場で倒れ込んだ。そしてスヤスヤと気持ち良さそうに眠っている。

「うふうん。牛丼はツユギリじゃなきゃ、いらんですよ!」

 キン肉マンルージュはよだれを垂らしながら、むにゃむにゃと寝言をこぼしている。
 眠りこけるキン肉マンルージュを、ミーノは重量挙げのように、ひょいと頭上に持ち上げた。そしてそのまま、逃げるようにその場から走り去った。

「すたこらさっさのさぁ、ですぅ」

 リングから少し離れた場所に、コスプレ喫茶がある。そして入口には“キン肉マンルージュ選手控室”と書かれた張り紙がされていた。
 ミーノはキン肉マンルージュを持ち上げたまま、器用に扉を開けた。
 中に入ると、部屋の真ん中にテーブルが置かれ、2人分の椅子が添えられている。奥にはたくさんのコスプレ衣装があり、更に奥には着替えのスペースとして、大きな姿見のある更衣室が用意されている。
 テーブルまで歩み寄ると、ミーノは、どすぅんと、キン肉マンルージュをテーブルの上に置いた。

「きゃんッ」

 子犬のような鳴き声と共に、キン肉マンルージュは目を覚ます。
 先程までリング上にいたのに、次の瞬間にはテーブルの上にいる――そんな状況にキン肉マンルージュは戸惑い、周囲をきょろきょろと見渡している。

「あ? あの? あれ? ここはどこ? わたしはだれ…って、わたしはキン肉マンルージュ、だよね?」

 ミーノはテーブル上に正座をして、キン肉マンルージュの目の前に座っている。

「そうですぅ。あなたはマッスルジュエルに選ばれし、適合者様ですぅ」

 キン肉マンルージュは腕組みをして、考え込む。

「……なんだか、どこまでが夢で、どこまでが現実なのか、わからなくなっ
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