第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
[17/23]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
顔が青ざめていく。このままバトルになったら勝ち目が無いどころか、生死に関わる。いや、間違いなく殺されてしまう。
このままではいけないと思ったミーノは、グレート・ザ・屍豪鬼を止めるべく口を開いた。しかしそれよりも速く、グレート・ザ・屍豪鬼は声を上げる。
「さあ! リングに上がれい! キン肉マンルージュとやらよ! この儂が貴様を、特別メニューでシゴいてくれるわ! シゴきにシゴき抜いて、跡形も無く消し飛ばしてくれるわい!」
グレート・ザ・屍豪鬼は猛烈な勢いで、キン肉マンルージュを睨み、凄んだ。凄みの迫力が激しすぎたのか、キン肉マンルージュとミーノの周辺に、突風が吹き荒れた。
ミーノはグレート・ザ・屍豪鬼に気圧されてしまい、へたりとその場に座り込んでしまう。
しかしキン肉マンルージュは気圧されるどころか、猛烈な勢いでグレート・ザ・屍豪鬼を睨み返した。
「キン肉マンルージュは正義のマッスル守護天使! 悪行をおかす悪行超人は、なんぴとたりとも許してあげない! 絶対に倒しマッスル!」
そしてキン肉マンルージュは勢いよく飛び上がり、空中で身体を捻りながら一回転した。
「んん? なんじゃい、これは? 生ぬるったいもんが降ってきよったぞい?」
空中一回転捻りを披露するキン肉マンルージュから、グレート・ザ・屍豪鬼に向かって、ぴしゃりと水滴が飛んできた。
“ずだぁん”
見事なリングインを果たすキン肉マンルージュ。同時に、びしゃり、という湿った水音が周囲に響く。
キン肉マンルージュは、ずびしぃ、とグレート・ザ・屍豪鬼を指さし、決め台詞を言い放つ。
「へのつっぱりはご遠慮願いマッスル!」
決まった! ……そう思ったのは、キン肉マンルージュだけであった。
グレート・ザ・屍豪鬼とミーノは、決めポーズをとっているキン肉マンルージュを見て、目を点にしている。
「……あ、あれ?」
キン肉マンルージュは固まってしまったグレート・ザ・屍豪鬼とミーノを見て、決めポーズをとりながら困惑した。
“ぴしゃり……ぽたり……”
何かが滴る水音が聞こえる。キン肉マンルージュはふと、足元に目線を落とした。すると、薄い黄色の水溜りが、キン肉マンルージュの足元に広がっていた。
「え? ……何、これ?」
キン肉マンルージュは水溜りを見つめる。すると、自分から水滴が滴り落ちているのに気がついた。そして水滴は、自分の下腹部辺りから滴っているのを知る。その瞬間、びっしょりに濡れているパンツの感触に気がつき、どうしようもない羞恥の気持ちに襲われた。
「こ、こ、こ、これって……お、お、お、おもらしぃぃぃいいいッ!」
キン肉マンルージュは猛烈な勢いで、恥ずかしい叫びを上げた。それを聞いて、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ