第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
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あああ……やっぱり……そうなのかぁ……そうなんだなぁ……」
四つん這いになってうなだれているキン肉マンルージュに、ミーノはそっと寄り添いながら声を掛ける。
「そ、そんなに落ち込まないでくださいですぅ。確かに、とんでもないドジっぷりではありましたが……えーと、大丈夫! 大丈夫ですからぁ」
必死になって励まそうとするミーノは、しどろもどろになって言葉を掛ける。
「……このドジっぷり……さすがよ……さすがだわ……」
突然、がばぁと顔を上げるキン肉マンルージュ。
「さすがのドジっぷり! こうでなくっちゃあ、キン肉マンは! これこそがキン肉マンの真骨頂だよぉ! このドジっぷりが無くなっちゃったら、キン肉マンとは言えないよぉ!」
キン肉マンルージュの顔は満面の笑みで、目をギランギランに輝かせていた。
「わたし、本当の本当に、キン肉マンになったんだぁ!」
ミーノはキン肉マンルージュのこの言葉を聞いて、そして嬉しさで目を輝かせている顔を見て、キン肉マンルージュは本当に超人が大好きで、キン肉マンを心底リスペクトしているのがわかった。
なぜマッスルジュエルがこの少女を適合者に選んだのか、少しだけわかった気がした。
「そろそろいいかのお、お譲ちゃん方よお」
グレート・ザ・屍豪鬼は、待ちくたびれたと言わんばかりに大きなあくびをしながら、2人の少女に向かって言った。
グレート・ザ・屍豪鬼の声で、キン肉マンルージュとミーノはバッと身構え、グレート・ザ・屍豪鬼の方に向き直った。
「シゴシゴシゴッ! キン肉マンルージュとか言ったのぉ! 貴様、この儂を相手にするとかほざいておったなぁ!」
グレート・ザ・屍豪鬼は右腕をブラッディ・バンブレに変化させ、キン肉マンルージュの鼻先にブラッディ・バンブレを向けた。
「ならば! この儂を倒し、見事この世の正義とやらを、守ってみせいや! 儂を倒せなければ、貴様の持つマッスルジュエルは、儂のもんじゃあ! そしてこの世は、めでたく悪一色に染め上がるのよお!」
キン肉マンルージュはキッとグレート・ザ・屍豪鬼を見つめ、ブラッディ・バンブレを弾いた。
「わたしが勝ったら、この世の平和は守られる! そして今度こそ、d.M.pは完全壊滅よ!」
グレート・ザ・屍豪鬼はブラッディ・バンブレで肩を叩きながら、高らかに笑い上げた。
「シゴシゴシゴッ! こいつはいい! 倒せるものなら倒してみるがええわい! だがのお、いくら貴様がキン肉マンの力を受け継いだと言ってものお、その能力を使いこなせなければ、全くもって意味がないんじゃい! 果たして、ただの娘っ子な貴様に、超人格闘術が使いこなせるかのお?」
グレート・ザ・屍豪鬼の言葉を聞いて、ミーノの
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