第四百四十三話 恐怖の克服その三
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「それも使っていいですね」
「ああ、よかったら訓練の時にもな」
「そうですか、それでは」
「スサノオに使うつもりでもいいさ」
隠すことはない、マッハはこうも話した。
「今使ってもな」
「スサノオは見てはいませんか」
「あいつだっていつも見ていないさ、ロイミュードが出た時はな」
「我々を見ていますか」
「けれどな」
それでもというのだ。
「今はな」
「見ていませんか」
「だから使ってもな」
「いいのですね」
「ああ、というかむしろだよ」
マッハは紅麗に確かな声でこうも話した。
「俺達に見せた方がな」
「いいですか」
「味方ことも全て知っておかないとな」
敵のことだけでなくというのだ。
「だからな」
「それでは」
「ああ、宜しく頼むな」
「では使わせてもらいます」
こう言ってだ、紅麗はその切り札を使った。するとだった。
その技を見てマッハだけでなくドライブも言った。
「まさかその人まで取り組んでいるなんてな」
「思わなかったけれどな」
「これは凄いな」
「かなりの力だな」
「その人がその人だけにな」
「凄いな」
「というかね、幾ら紅麗でもだよ」
小金井も驚きを隠せない顔で述べた。
「あの時は驚いたよ」
「あの人を取り込んで、ですね」
「無茶苦茶有名人だからね」
小金井はブレンにも答えた。
「おいらも驚いたよ」
「私も見て驚きました、ですが」
「それでもだね」
「あの方までおられるとなると」
紅麗の炎の中にというのだ。
「かなりの力です」
「そうだよね」
「まさに切り札に相応しいです」
そこまでだというのだ。
「私も太鼓判を押せます」
「それをブレンさんまで言ってくれたら」
「どうなのですか?」
「安心出来るよ」
小金井はブレンに笑顔で話した。
「おいらもね」
「それは何よりです」
「ブレンさんは面白い人だけれど頭はいいから」
「面白いですか、私は」
「凄くね」
そうだというのだ。
「そしてね」
「頭はいいですか」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「おいらも安心出来たよ」
「私が大丈夫と言ったので」
「それでね」
「それは何よりです。ですが本当にです」
「紅麗の切り札はだね」
「素晴らしいものです」
ブレンは微笑んで話した。
「傑出した強さと言えます」
「忍の人達の中では二強だね」
本願寺は笑顔で言い切った。
「烈火君と並んでね」
「そうですね、ただ」
今度は音遠が答えた。
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