第一幕その二
[8]前話 [2]次話
鉄板の上で焼いたそれを食べます、そこの自分の豚玉を食べてモジャボロはほくほくと笑って言いました。
「暫く振りに食べたけれど」
「美味しいね」
「全くだよ」
自分の隣の席で肉玉を食べている弟さんに応えました。
「こんな美味しいものも日本にあるんだね」
「そうだね」
「これが美味しくて」
それでというのです。
「あと二枚は食べたいね」
「そうだね」
「このお好み焼き凄く大きいですが」
ジョージはいか玉を食べつつモジャボロに尋ねました。
「あと二枚ですか」
「モジャボロさんはよく召し上がられますね」
神宝はえび玉を食べながら言いました。
「やっぱり大人だからですね」
「僕達は一枚で充分かな」
カルロスは豚玉を食べています。
「これだけ大きいと」
「そうね」
ナターシャは肉玉を食べつつ言います、五人共お箸とへらを上手に使ってそのうえで美味しく食べています。
「これは」
「ただ。お好み焼きの後は」
恵梨香は今は豚玉を食べています。
「焼きそばもね」
「うん、勿論焼きそばも食べるよ」
モジャボロは笑顔で応えました。
「お好み焼きも食べてね」
「そちらもですか」
「やっぱりね」
何といってもというのです。
「焼きそばも忘れてはいけないよ」
「そうなんですね」
「そしてお酒もね」
モジャボロはジョッキでお酒も飲んでいます、このことは弟さんもです。二人共泡が出ているそちらも楽しんでいます。
「飲まないとね」
「そうだよね」
弟さんが応えました。
「お好み焼きってお酒にも合うからね」
「特にこうして泡が出るね」
「そのお酒が合うね」
「そうだね」
「そのお酒何ですか?」
恵梨香はモジャボロに尋ねました、五人は今はコーラやサイダーを飲んでいます。
「ビールじゃないですね」
「カドリングのビールは基本赤いね」
「そうですね」
「赤くてもはっきりした赤じゃないね」
「何か林檎ジュースに近いですね」
「これは林檎酒なんだ」
モジャボロは恵梨香に笑ってお話しました。
「実はね」
「林檎酒ですか」
「そう、シードルだよ」
このお酒だというのです。
「そのお酒を冷えた炭酸水で割ったね」
「そうしたお酒ですか」
「そしてこれがね」
「お好み焼きにも合いますか」
「そうなんだ」
飲みながら言うのでした。
「これがね」
「そうなんですね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「僕は林檎が好きだからね」
それでというのです。
「余計にね」
「いいんですね」
「林檎はそのまま食べてもいいけれど」
そうしても美味しいけれどというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ