第一章
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「生きてるわね」
「そうね」
沙央梨は鞠子のその言葉に頷いた。
「まだ」
「けれど血だらけだし」
「このままだとね」
「どうしよう、正直私住むところもお仕事もないし、けれど」
それでもだった、鞠子はその猫を見捨てておけず。
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