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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
女神(あね)と怪物(いもうと)と不幸を願った男の末路
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からマスターが前に出る?
そんなのできるわけねーだろ。
だったら2人して後方支援になればいい。
無理に前に出る必要なんざねぇ、得意なものは得意なままで、短所を補えばいい!

「こいつ…!!」
「やろうぜ相棒(おっきー)。俺達も逆襲のお時間だ!!」

いい加減じっとしてるのにも飽きたしな!!

「みんな…皆が頑張ってる…!」

陸もまた、己を奮い立たせ拳を握り締める。

「もう一度だ!!もう一度あれを撃ち込む!!」

片方の拳が使い物にならない。
なら、もう片方の拳を使えばいい。
腕というのはその為に二本ある。

身を低くし、脚に力を込めて地面を思い切り蹴る。
夥しいほどの髪の蛇は陸に襲いかかろうとするが

「道なら俺達が開ける!!行け!」

道を阻む蛇は暮馬、巴御前、そして俺とおっきーが片付ける。

「行きなさいマスター。駄妹(メドゥーサ)を楽にしてあげなさい!」
「了解…しましたぁッ!!」

足が悲鳴を上げている。
しかしここでスピードを緩める訳にも行かないし止まる訳にも行かない。
これが終われば休ませてやる。自分の身体にそう言い聞かせ、陸は駆けた。

「■■■!!」
「っ!」

しかし怪物の攻撃手段は髪の蛇だけじゃない。
腕と同化していた鎖鎌が伸び、蛇のように陸に襲い掛かる。
しかし、彼はそれを避けるのではなく。

「ぐ…うぅ!!」

あえてうけた。

「むしろ…好都合…ッ!」

肩にざっくりと刺さったままの鎖鎌。
その鎖を両手でしっかり握ると、力の限り引っ張った。
まだ再生の追いついてない片腕に強引に魔力を通し、血が吹き出るが気にしない。
痛いが、こうでもしないと自分は怪物を救えないと思ったのだろう。

「!!」

腕と同化してしまっており、鎖鎌を手離すことは出来ない。
そのため怪物は陸に引っ張られ、逆に彼に無防備なまま近づく結果になった。

「これで終わりだ…!!」

空中に投げ出された怪物。
落ちた先には、もう片方の手に魔力を溜めた陸。
髪の蛇は皆使い物にならない。
今から再生しようにも間に合わない。

「うらぁッ!!!」

鳩尾に、もう一撃、
怪物は強烈な拳をくらい、大ダメージを食らった。

「■■…■■■…っ。」

口をパクパクさけ、なにか言おうとしたが怪物はそのまま後ろにどさりと倒れる。

「これで…終わった…!」

両手をだらりと垂らし、ひび割れた両手からはどくどくと血が流れている。
ステンノにいくらかいじられていたとはいえ陸は人間。
しかしその人間が、サーヴァントであった怪物を倒したのだ。

「怪物を倒すのはいつだって人間…よくいったもんだぜ。」

これで終わりだろう。

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