始まりから夏休みまで
葛城舞は優しすぎる話
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。
彼女は…まさかお栄ちゃんと同じ
「サーヴァント…なの?」
「正解。私こそサーヴァント、キャスター。あの大魔女のキルケーさ。突然で申し訳ないけど、君達に手を貸そう!」
そういう、自称大魔女。
「…。」
「…。」
「ふふ…言葉も出ない。そういった感じだね!分かるとも!この大魔女を目の前にして美しさのあま」
「あの…誰?」
「誰ェ!?」
暮馬くんが思ったことをそのまま口にした。
「私だぞ!?大魔女だぞ!?知らないのかいキミは!?」
「いやその…知らなくて…。」
「セイレムにいただろう!?ほら!それはそれはもう大活躍したじゃないか!!」
そんなに活躍…したっけ?
「すいません…俺英霊剣豪までしか…。」
「今すぐやれ!早く!」
謝る暮馬くん。怒鳴るキルケー。
ともかく、ここで分かったことがある。
「あの…キルケーさん。」
「うん、この大魔女に何か用かな?」
「いえ…その。」
サーヴァントは、お栄ちゃんだけではないということ。
「マスターはどこですか?」
そして、サーヴァントがいるならマスターがいるのではないだろうか?
その時だ、
「ここだよ。俺がキルケーのマスターだ。」
「!?」
屋上の出入口の扉が開き、誰かがやってくる。
その人は紛うことなき
「ゆ…友作くん!?」
「おう。」
怪我をしている右手に巻かれた包帯。
それを解き、手の甲に刻まれているものを僕らに見せた。
「それって…」
「お前の家に行って北斎と会ったあの日、俺もFGOが起動できなくなってな。」
それは令呪。
つまり、友作くんは正真正銘キルケーのマスターということになる。
「帰ってみたらびっくりだ。何せ俺しかいないハズの家にコイツがいたんだからな。」
「ふふ…まぁそういうことだ。マスターはキミだけじゃない。もう一人いた訳さ!」
やってきた友作の隣に寄り添うキルケー。
暮馬くんはサーヴァントが来たという事実を改めて受け止め、指さしたまま固まっている。
「話は大体聞いただろ?俺はキルケーとあの桐生を倒そうと思ってる。」
「けど、"アレ"を倒すのはさすがの大魔女と呼ばれた私でも少々骨が折れる。だから…。」
大魔女の、キルケーの手が僕に差し伸べられる。
「キミのサーヴァント、葛飾北斎の力を是非とも貸してほしいのさ。」
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