始まりから夏休みまで
葛城舞は優しすぎる話
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気だよな…そんなことして…今更友達なんて」
「いいよ。」
「…は?」
けど僕は、友達になりたいと言うのなら友達になっていいと思う。
「葛城…今なんて」
「なろうよ友達。タクヤくんはあんなんだけどキチンと話せばいい人だからさ。それに…。」
「それに?」
「もしかして君もやってる?FGO。」
「…!」
どうして分かった?そんな顔をしている。
「た、確かにやってるけど…俺やってるなんてひと言も…!」
「さっき、北斎みたいな子とデートしてるって言ってたでしょ?」
他の取り巻きはお栄ちゃんを見ても可愛い子としか言わなかった。
でも彼は
「君はしっかりと"北斎"って言ってたから。」
「ああ…そっか。」
そういい、彼はポケットからスマホを取り出す。
「じゃ、じゃあさ!早速フレンドになろうぜ!俺、巴御前がめっちゃ好きでさ…!」
自分の好きなサーヴァントについて語りながら彼はアプリを起動しようとする。
だが
「え…嘘…ちょ…あれ?」
何やら様子がおかしい。
「何か変だな…つかないぞ…?」
どうやら…アプリが起動しないみたいだ。
「ごめん葛城…なんか今調子悪いみたいだ。また今度でいいか?」
「うん。」
まぁ今にしても今度にしても、僕はもう起動できないからフレンドになりようがないんだけどね。
さて、話を戻さなきゃ。
「ところで、頼み事って?」
「!!…そうだった!」
「助けてくれ葛城!!このままじゃ…俺は桐生に殺されるんだ!!」
「え…?」
土下座し、僕にそう頼み込んだ。
「助けてって?それに…桐生?」
桐生に殺される。
暮馬くんはそう言った。
でも彼は行方不明で…もう死亡説も噂されているくらいだ。
もしかして…
「桐生は…連続殺人事件と何か関係が…?」
「偶然見かけたんだ…アイツが"何か"を使って生徒達をぶっ殺すのを…きっとあの時自分を見捨てたやつらに復讐しようと…!」
だから、いずれ自分も殺される。
「お前の彼女…あの葛飾北斎みたいな彼女いただろ!?滅茶苦茶強かったし、桐生を倒して欲しいんだ!」
「…。」
つまり、連続殺人事件の犯人は…桐生?
「ふふ!助けて欲しい?そう言ったねそこのキミ。」
「っ!誰だ!!」
そんな時だ。
聞きなれない声がした。
しかし扉はきちんと閉めていたし、誰かが入ってきたような痕跡もない。
来る時には本当に誰もいなかった。
じゃあ誰が?
そう思った次の瞬間、僕と暮馬くんの前に1人の"女性"がふわりと着地した。
「やぁ。待ちかねたかい?満を持しての登場だよ。」
背中に生えた翼をはばたかせ、彼女は優雅に舞い降りた。
彼女は…人間じゃない
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