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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
☆そこがどこだって僕とお栄ちゃんはいつも通りの話。
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世界は崩壊した。
突然空の色がおかしくなって、モンスターが現れ暴れ回りそれはそれはもう大変なことになったんだって。
その凄惨さは僕も知っているし、人間のエゴだって思い知った。
そしてこの世界では、変わったことが起きてる。
特定の人物達が、サーヴァントを連れているのだ。
世界崩壊後、FGOをプレイしていた人々はマスターとなり、こうして強かに生きている。
かくいう僕もマスターなのだけれど、他のみんなとはほんのちょっと違う。
少し歪んでて、割とおかしな。
でもそれでいて、僕の大好きなサーヴァント。
これは
僕とお栄ちゃんのお話。
そして、夢の続きのお話。
背徳的で、淫らで、不道徳なフォーリナー達と夢の世界を守るお話だ。
「お栄ちゃんただいまー!」
世界崩壊後に成り立った町、姫路町。
その近郊にある大きな家に僕は住んでいる。
仕事を終え、家に帰るとやはりというかなんというか、
「もう…ちゃんと洗濯カゴに入れてって言ったのに…。」
脱いだものは脱ぎっぱなし、使ったものはそのまま。
彼女の生前の逸話、部屋の汚さもとい片付けができなかったということがひしひしと伝わる。
「お栄ちゃーん?帰ったよー?」
さて、いくら呼んでも彼女は答えない。
こういう時は多分あれだろうなと思い、僕はアトリエへと向かう。
すると案の定、彼女はそこにいた。
「…。」
真剣な表情で絵と向かい合い、筆を走らせていく。
彼女は葛飾北斎、もといお栄ちゃん。
僕の大事なサーヴァントだ。
「…。」
「…。」
あまりにも集中しているんだろう。
僕の声が届かないくらいに。
そうなると僕も無理に呼びはせず、こうして隣に座って彼女の仕事ぶりを見守ることにする。
「…。」
にしても、お栄ちゃんは本当にすごい。
今描いてるのは頼まれた依頼の絵であり迫力のある龍の絵だ。
そして現代の絵を学んだお栄ちゃんはなんだって描ける。
浮世絵はもちろん、現代風の漫画や抽象画だってなんのその。
とにかくお栄ちゃんはお父さんの北斎と同じく、絵に関してはどこまでも貪欲なのだ。
「…ふぅ、こんくらいにしとくか。」
キリのいいところまで描き終えたんだろう。
筆を置き、うんと伸びをするお栄ちゃん。
「…お、マイ。帰ってたんなら一言くらいかけておくれヨ。」
そこでお栄ちゃんはやっと僕の帰宅に気付いた。
「もうだいぶ前から言ったよ?」
「ああ、そうなのかい。」
立ち上がり、置いてあった煙管の煙を吸って一息つくお栄ちゃん。
「お仕事は?どう?」
「前に泊まった旅館があったろ?そこに飾りてぇやつだと。なるべくデカくて迫力のあるやつがいいと来たもんだ。そりゃあ描き
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