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夢幻水滸伝
第百七十三話 起きた世界での南洋の面々その十二
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いうのだ。
「綾乃ちゃんはな」
「僕等の棟梁になるべきしてなったんか」
「今思うとだ」 
 リーは確かな声で述べた。
「紫君以外に我々の棟梁になる人はいなかった」
「自分が言うか」
「戦の時は我々こそがと思っていたが」
 中里にそれでもかと話した。
「そのことがわかった」
「そやねんな」
「うむ、ではあちらの世界ではな」
「綾乃ちゃんを棟梁、国家元首としてやな」
「やっていこう」
「そういうことやな」
 中里は笑って応えた、そうしてだった。
 十人は今は南洋の面々と別れそうして次の場所に向かった。星の者はまだ多く一行が知るべきこともまだあった。


第百七十三話   完


                  2020・8・8
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