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夢幻水滸伝
第百七十三話 起きた世界での南洋の面々その十一
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「棟梁さんって」
「ただ美人で包容力あるだけやないな」
「ワインで二十四本って」
「どれだけの酒豪や」
「そんな凄い人が棟梁かいな」
「頼もしいな」
「飲み過ぎは身体に悪いが」
 さしものリーも驚きを隠せない顔で言う。
「それだけ飲めることは凄いな」
「升やから日本酒やな」
 羅はその測りから述べた。
「日本酒はビールよりアルコール度ずっと高いからな」
「それを十升ってな」
 施も言う。
「ほんま凄いな」
「相当な酒豪でもそこまで飲めんな」
「ほんまにな」
「何でも松方弘樹さんはウイスキーのボトル五本空けたそうだけれど」
 シェリルは昭和から平成にかけて任侠ものそして時代劇だけでなく現代劇でも活躍した俳優の話をした。
「それでもね」
「綾乃ちゃんには負けるやろな」
「おそらくね」
「ウイスキー五本?いけるで」
 綾乃は中里と話したシェリルに答えた。
「前それだけ飲んだわ」
「ウイスキーもいいのね」
「ワインも好きやし」
「お酒は何でもなの」
「ビールとかアルコール度低いお酒は物足りんけど」
 それでもというのだ。
「お酒やとね」
「飲めるのね」
「基本的に何でも」
「そうした体質なのね」
「確か日本人は体質的にアルコールに弱い人が多かったな」
 リーはここでこのことを指摘した。
「弥生系の人は遺伝的にアルコールを分解出来る要素がなく」
「そうなの」
「だから皇室の方で時折お酒が飲めない方がおられるのだ」
「昭和天皇がそうだったわね」
 アレンカールはこの方のお名前を思い出した。
「そうだったわね」
「これは日本の皇室が弥生系ということの証明でもあるが」
「そこからもわかるのね」
「そして織田信長公も飲めなかったが」
「実は甘党だったそうね」
「そうだ、あの人も下戸だったが」
 それでもというのだ。
「これもだ」
「弥生系だからなのね」
「肖像画を見るとあの人は弥生系の血が強い」
 リーは有名な信長の肖像画から話した。
「弥生系の人はお酒に弱い」
「そういうことね」
「逆に縄文系の人はお酒に強い」
「じゃあ綾乃ちゃんは縄文系やろか」
 ロシティーはその話を聞いて言った。
「お酒に強いって」
「そうなるな、けど綾乃ちゃんの外見って弥生系やろ」
 スーンはロシティーにこう返した。
「どう見ても」
「基本は弥生系でもお酒のことは縄文系なんやろ」
 中里は二人に答えた。
「要するに」
「そうなんか」
「お酒はそっちかいな」
「日本人は縄文系と弥生系の混血やからな」
 それでというのだ。
「その二つの要素があるで」
「ほな綾乃ちゃんはそっちか」
「基本弥生系でお酒は縄文系か」
「それでか」
「あそこまでの酒豪なんか」
「そうや
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