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夢幻水滸伝
第百七十三話 起きた世界での南洋の面々その八

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「お好み焼きのことは」
「タブーですね」
「何があっても」
「言わんことやで」
 綾乃はバイテとハウオファにも話した。
「ほんまに」
「というかどっちも美味いんで」
 リサールは広島の方を食べながら言った、その上には青海苔に鰹節に紅生姜がある。ソースだけでなくマヨネーズもかけている。
「そんなこだわりは別にええですやろ」
「美味しければやね」
「おいらはそう思います」
 言いつつ食べた。
「後で大阪の方も食います」
「あとモダン焼きですが」 
 モレイはこれを注文してから言った。
「これはまた随分と」
「変わったお料理やね」
「はい、最初見て驚きました」
「日本の誇るお料理の一つやで」
「美味しいからですね」
「うち大好きやで」
 綾乃はモレイに笑って話した、胸がここで揺れた。
「それも」
「そうですか」
「モダン焼き食べて飲むお酒は」
 それはというと。
「もう最高やで」
「綾乃ちゃんこっちの世界でも飲むんやったな」 
 施は明るい笑顔で胸まで震わせた綾乃を見て言った。
「そやったな」
「こっちの世界でもザルやで」
 芥川はその施に答えた。
「文字通りの」
「やっぱりそうか」
「もう飲みはじめたらな」
「止まらんねんな」
「二升空けても平気や」
「日本酒をやな」
「三升でもな」
 二升どころかというのだ。
「そこまでや」
「化けもんやな」 
 メルヴィルは三升と聞いてこう言った。
「日本酒ってワインと同じ位のアルコール度やったな」
「ああ、そやで」  
 芥川はメルヴィルにも答えた。
「ほんま同じ位や」
「それで三升って五・四リットルやな」
「自分もこっちの単位に慣れたな」
「ああ、リットルだけやなくてメートルとかキロとかにもな」
 アメリカは他国と単位が違う、このことはこの国の独自性の一つでありアメリカに入った時は注意する必要がある。
「慣れてきたわ」
「そやな」
「ワインやとボトル七本位やな」
「それ位普通に飲むで」
 こちらの世界でもというのだ。
「学園の中の神社の巫女の娘も洒落にならんけどな」
「あのトライアスロン部の娘やな」
 羅はその神社の巫女について述べた。
「日本酒でおはぎ食べてしかも女好きっていう」
「女の子やけどな」
「あの娘やな」
「そや、あの娘も飲むけど」
「綾乃ちゃんもやな」
「こっちの世界でもとんでもない位に飲むからな」
 だからだというのだ。
「飲む時はな」
「驚かんことやな」
「スピリチュアルでも普通に飲むからな」
「あれはお酒の域超えてるわよ」
 アレンカールはその酒についてはこう言い切った。
「ほんまにね」
「ああ、強過ぎてな」
「九十七度よ」
 アルコール度がというのだ。
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