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夢幻水滸伝
第百七十三話 起きた世界での南洋の面々その七

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「流石に」
「ああ、泳ぐんやったらな」
「飲んだらあきませんね」
「それ心臓にくるからな」
 だからだとだ、中里はカイに話した。
「ほんまにな」
「したらあきませんね」
「死ぬからな」
 だからだというのだ。
「飲んだら入ったらあかん」
「そうですさかい」
 コープチッティも言ってきた。
「お酒はです」
「飲まんな」
「そうします」
「それがええわ」
「飲むとだ」
 今いる面々の棟梁の一人であるリーも言ってきた。
「何があってもだ」
「プールにはですね」
「入ったら駄目だ」
 コープチッティに言いきった。
「いいな」
「肝に銘じておくことですね」
「君達に何かあっては困る」
 リーの言葉は真面目そのものだった。
「ただあちらの世界での同志ではない」
「後輩であり友達よ」
 シェリルも言ってきた。
「だからよ」
「失う訳にはですか」
「いかないのよ」
 シェリルはアルフィアンにも話した。
「絶対に」
「そやからですね」
「そうよ、絶対にね」
 それこそというのだ。
「失う訳にはいかないから」
「そやからですか」
「お酒を飲んだら」
 その時はというのだ。
「プールに入っては駄目よ」
「ジュースとかコーラやとええんですね」
「ええ」
 シェリルはノンアルコールについては笑って話した、それは微笑みであったが笑っているのは確かだった。
「そうよ」
「ほな」
 バイテは早速ソーセージ焼きそばを食べつつ言った、ソースで味付けしてある。
「焼きそばを食べて」
「こうしてサイダーを飲んで」
 ハウオファはジョッキ、一リットルのそれで飲んでいる。まるでビールを飲む様に勢いよく飲んでいる。
「楽しみます」
「そうすることよ」
「今回は」
「飲んで食べて泳いで」
 その様にして、というのだ。
「統一された者同士で楽しむわよ」
「ほな」
 アユはお好み焼きを注文しながら応えた。
「こうして」
「楽しんでくれるわね」
「そうさせてもらいます」
「そういうことでね」
「お好み焼きは大阪風と広島風がありますけど」
 こう言ったのはグレイカスだった。
「どっちが美味しいかは愚問ですね」
「どっちもやで」
 綾乃は笑って応えた。
「そこで優劣つけたらあかんで」
「絶対にですね」
「日本ではあかんことやねん」
「大阪か広島かは」
「阪神と広島はそんなにやけど」
 実はこの二チームは然程仲が悪くない様だ、どちらも巨人には敵愾心はあるが相手にはさほどの様である。
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