第六十七話 ヒューロ−湖畔の戦い・後編
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ろから迫る竜巻に巻き込まれてしまった。
『クァァァ!!』
だが、サンダーバードは周囲に電撃を放ち、エア・ストームで巻き上げられた探知機雷を誤爆させるとその衝撃を利用して竜巻の外へと脱出した。
「ち、鳥頭の癖に知恵が回る!」
舌打ちをしたマクシミリアンは、『エア・ストーム』を止め、別のスペルを詠唱する。
「ならば……『カッター・トルネード !』」
『エア・ストーム』の竜巻は、触れるもの全てを切り裂く『カッター・トルネード 』の竜巻に変化した。
『カッター・トルネード 』の竜巻はサンダーバードを追って湖面を走る。
サンダーバードは、空中でクルリと方向転換すると、マクシミリアンに突っ込んできた。
「ウォーター・ビット。迎撃を!」
マクシミリアンに命じられたウォーター・ビット三基は、ウォーター・ショットで迎撃を開始。
サンダーバードは、滑空しながら三つのウォーター・ショットを軽々と避け電撃をマクシミリアンに放つが、ウォーター・ビット一基が盾となってこれを防ぐ。
「くそっ」
マクシミリアンは、『カッター・トルネード 』を止め、『エア・ジェット』で逃走を図った。
湖面をホバー走行の様に走るマクシミリアンと、それを追うサンダーバード。
マクシミリアンに付き従うウォーター・ビットは二基で、断続的にウォーター・ショットで牽制を図っていた。
サンダーバードの電撃が湖面を走りマクシミリアンに迫る。
「ほいっ」
マクシミリアンは、錬金で事前に作っておいた鉄の延べ棒をポケットから取り出し後方に放り捨てると、電撃が向きを変え、鉄の延べ棒にあたると大量の火花を散らしてスパークした。
反撃とばかりに懐から、『FN ブローニングハイパワー』を取り出し、サンダーバードに三発を発砲。
だが、弾丸は避ける必要も無く、三発とも外れてしまった。
「……当たらん!」
そう吐き捨てて、破壊光線を撃とうとしたが、先ほどの視力の低下を思い出し、止めておく事にした。
サンダーバードは再び電撃を発射。
マクシミリアンも鉄の延べ棒で電撃を避わし、一人と一羽のチェイスは続いた。
その後も、湖面をホバー走行していると、対岸側のヌーベルトリステイン軍の陣地に近づいてきた。
陣地側の岸には、兵士達がマクシミリアン達に指を差して何やら騒いでいる。
(このままじゃ、彼らを巻き込んでしまうな……仕方ない。彼の力を借りよう)
マクシミリアンは一瞬だけ思案すると、何を思ったか『エア・ジェット』を切ってしまった。
当然ながらマクシミリアンは湖の中へと沈んだ。
『!?』
湖面ギリギリを滑空するサンダーバードが、マクシミリアンの姿を見
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