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夢幻水滸伝
第百七十三話 起きた世界での南洋の面々その五
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「日本の鉄道凄いです、私インドネシア生まれですけど」
「インドネシアから見てもか」
「かなり。あと私工業科の一年B組で体操部にいます」
「体操部かいな」
「そうです」
「そういえばそうした体格やな」
「ですよね」
「僕はハウオファと同じ水産科の一年B組で」
 グレイカスは一六七位の背で贅肉のない身体だ、黒い肌と目と髪の毛で明るい幼い顔立ちである。白のトランクスの水着が黒と対照的だ。
「部活はワンゲル部です」
「登山もするんやな、ワンゲルやと」
「日本の山はおもろいですから」
 グレイカスは中里に笑って話した。
「そうですさかい」
「ワンゲル部にやな」
「入って楽しんでます」
「成程な」
「いや、日本はええ国です」
 モレイは一六八程の背で痩せている、少し日に焼けた感じの肌で顔は丸く大きな目で痩せていて面長である。髪の毛は少し茶色が入っていてダークグリーンのトランクスの水着だ。
「居合も出来ますし」
「自分は居合部やったな」
「剣道部とよく同じ道場にいますね」
「居合部のあの月美ちゃんとも仲ええそうやな」
「彼女は友人ですよ、彼女交際相手いますし」
「剣道部の一年とやな」
「はい、あとそれがしは普通科の一年C組で」
 モレイは笑って話した。
「佐藤兄妹の兄さんの方とです」
「同じクラスやな」
「はい」
「色々な面子がおるわ」
 笑って言ったのはリサールだった、ワイルドな飄々とした雰囲気で黒髪はショートだ。やはり日に焼けた肌である。所謂細マッチョな身体に真っ赤な太腿を半ばまで覆った水着と白シャツが似合っている。背は一七〇位だ。
「おいらのクラスの一年H組もテニス部もな」
「自分テニス部か」
「ええ、意外ですか?」
「ギャンブラーでもやな」
「ギャンブラーはあっちの世界のことで」
 それでというのだ。
「こっちの世界では爽やかにですよ」
「テニスしてか」
「汗流してますから」
「そうなんやな」
「というか日本って博打に五月蠅いですからね」
「色々と法律の規制はあるな」
 中里もそれはと返した。
「実際に」
「ですから遊びでトランプとか丁半とかルーレットはしてますけど」
「金は賭けてへんか」
「そうなんですよ、それで金を賭けないと」
「ギャンブルはおもろないか」
「そうしたものですよね」
「同意求められてもな」
 どうかとだ、中里はリサールに眉を曇らせて返した。
「僕はそういうことせんし」
「そうですか」
「そやからな」
「困りますか」
「ああ、ちょっとな」
「ギャンブルは遊ぶかだ」
 若しくはとだ、テレサはリサールを見て述べた。
「親になることだな」
「だからおいらもですよ」
「親になってるか」
「基本は、それでなんですけど」
 リサール
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