第四百四十二話 炎の忍達その十五
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「よかったわね」
「うん、本当に」
「逆に色々なものが増えてきてるよね」
「鬼凛がいてくれて」
「そこでそう言うの?」
鬼凛は顔を赤くさせて応えた。
「照れるね」
「事実だから」
「そんなこと言われたら僕も頑張らないとね」
「何気に君も凄くいい娘だね」
西城は照れる鬼凛に話した。
「本当に」
「そうですか?」
「気遣いが出来てね」
それでというのだ。
「いい娘だよ」
「そうだといいですが」
「優しいし面倒見がよくてね」
「西城さん、そんなこと言っても僕は螺閃一筋ですから」
「僕も付き合ってる人にそうしたことしないから」
「そうですか」
「だから心から言ってるんだ」
鬼凛の心を見てというのだ。
「そうしているよ」
「そうですか」
「裏麗って言っても色々な子がいるわね」
りんなも指摘した。
「というか悪人いないわね」
「昇進正銘の悪人もいましたけれど」
魅希が話した。
「確かに基本実はです」
「悪人はいなかったのね」
「麗も実は」
「そうなのね」
「まあ森は特別で」
「人間ですらなくなっていたから」
「別格ですが」
それでもというのだ。
「基本はです」
「悪人は少なかったのね」
「そうでした」
「というか善人と悪人の差が極端だったな」
烈火は腕を組んで麗と裏麗について言った。
「兄貴の性格が出ていたのかよ」
「紅麗は二面性が強かった」
水鏡はこのことを指摘した。
「だからだ」
「その二面何とかが出てか」
「二面性がな」
水鏡はそこは訂正させた。
「出ていてだ」
「いい奴と悪い奴がそれぞれいたんだな」
「そうだった、だが悪人は少なかったところを見ると」
「兄貴が心底の悪人じゃなかったことが出ていたんだな」
「そうだったのだろう」
「そうなんだな、それで兄貴は本来の姿に戻ってか」
「今の周りはな」
雷覇達はというのだ。
「善人だ」
「そうなっているんだな」
「少なくとも無駄な殺生はしないです」
「私もよ」
雷覇も音遠もそれはと言った。
「そんな趣味はないわ」
「戦うのは必要な時だけですし」
「まあ俺もな」
餓紗喰も言ってきた。
「戦いの時以外は人をどうかしたことねえな」
「というかそんなの醜いしね」
「拙者も好きでないでござるよ」
月白と火車丸も言ってきた。
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