第四百四十二話 炎の忍達その十一
[8]前話 [2]次話
「どうかってことをしても」
「だから今も共にいる」
空海も言う。
「そうしている」
「いい奴だからだね」
「森の様な奴は論外だ」
空海は小金井に話した。
「間違ってもな」
「これで結構仲間思いでもある」
大黒も言ってきた。
「口が悪くて素直でないだけだ」
「そうだよね」
「訓練の時でもそうだな」
「おいらも結構フォローしてもらっているよ」
「そういうことだ」
「気が向いただけだよ」
藤丸は鼻の先を掻き続けつつまた言った。
「勘違いするなよ」
「それじゃあそうするね」
「おう、そういうことでな」
「まあ結婚をしても」
蛭湖も言うことだった。
「すぐに終わったり後でそうなりたくはないですね」
「うん、けれどね」
「そうなりますか」
「そうなんだよね」
本願寺は蛭湖にも苦笑いで述べた。
「これがね」
「それが人生ですか」
「仕事で忙しくてちょっと家庭を見なかったりするとね」
「その時はですか」
「勝ち得って簡単にそうなるからね」
「注意が必要ですか」
「そうだよ、人生の先輩として言うよ」
蛭湖にも言うのだった。
「将来のこととしてね」
「その言葉肝に銘じておきます」
「そうしてね」
「まあな、幾ら忙しくても家庭は大事にしないとな」
花菱もこのことは頷くことだった。
「本当にな」
「そうですね、私達も」
陽炎は花菱のその言葉に頷いた。
「折角親子三人一緒になったのですから」
「これからもな」
「仲睦まじく暮らしていきましょう」
「そうしていこうな」
「そこは頼みますね、じゃあまた訓練しようか」
泊は笑顔で言った。
「これから」
「はい、それで汗を流してですね」
「そうしてな」
そのうえでだ、泊は烈火に話した。
「また強くなろうな」
「何時ロイミュードが来ても勝てる様に」
「その為にもな」
「人は無限に強くなることが出来る」
水鏡が言った。
「そしてやがてはですね」
「ああ、神様にもな」
「勝てる様になりますね」
「人間は確かにちっぽけだよ」
泊は水鏡に微笑んで話した。
「そして醜くてどうしようもない部分もあるさ」
「そうですね、ですが」
「それ以上に奇麗で素晴らしくてな」
「大きくなれますね」
「努力してな」
そうしてというのだ。
「そうなるんだよ」
「それが人間ですね」
「ああ、だからな」
「僕達はまたですね」
「訓練してな」
そうしてというのだ。
「強くなろうな」
「わかりました」
水鏡は泊の言葉に頷いた、そしてだった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ