第110話
[4/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ラの言葉にガイウスは頷き、シェラザードとアネラスは複雑そうな表情で、アガットは厳しい表情を浮かべてアンゼリカに視線を向け
「で、でもでも……レンちゃん達はヴァイスラント新生軍――――――エレボニアの人達とも協力関係なんですから、その人達がアンゼリカさんのお父さんを殺さないようにお願いしたりしているんじゃないでしょうか?」
「それが………ヴァイスラント新生軍を率いている”総主宰”であるミュゼさんにとってはログナー侯爵閣下は後に自分の”政敵”になりうる存在である為、今回の戦争を利用してログナー侯爵閣下を排除するような事を口にしていましたから、その可能性はないと思います……」
「一応連合―――いや、灰獅子隊(リィン達)の下にはアルフィン皇女殿下がいるから”第三機甲師団”の時のようにアルフィン皇女殿下でログナー侯爵を説得させて降伏させる可能性も考えられなくはないが………」
アンゼリカを心配そうな表情で見つめながら呟いたティータの推測を聞いたエマは複雑そうな表情で否定し、マキアスは不安そうな表情を浮かべてアンゼリカに視線を向けた。
「いや…………ユーゲント皇帝陛下自身に対する忠誠が篤い父上の事だから、恐らくアルフィン殿下の説得にも応じないだろう。ましてや内戦の件でユーゲント陛下に対して負い目を感じているだろうから、間違いなくアルフィン殿下の説得に耳を貸さず、全力で抵抗するだろうね。」
「アンちゃん………」
重々しい様子を纏って答えたアンゼリカの答えを聞いたトワは心配そうな表情でアンゼリカを見つめ
「それで”蒼の深淵”はリィン達はどんな段取りでログナー侯爵を討ってルーレを占領するつもりかもヴァイスラント新生軍から教えてもらえたの〜?」
「幾らユミルがルーレと隣接しているとはいえ、ルーレの近郊にはノルティア領邦軍の本拠地である”黒竜関”もあるのだから、無策で攻めるような事はないと思うが……」
「そうね。あの皇女もそうだけど、メンフィル・クロスベル連合は”参謀”が一人しかいなかった貴族連合軍の時と違って、”参謀”を務めている人物は複数いるのだから、今後の戦いに備えて戦力の低下を最小限に抑える為にも正面衝突するような事はしないでしょうね。」
ミリアムはトワにある事を訊ね、考え込みながら呟いたユーシスの推測にセリーヌは静かな表情で頷いて肯定した。
「うん、クロチルダさんがヴァイスラント新生軍――――――ミュゼちゃんから直接聞く事ができた話によると――――――」
そしてトワはその場にいる全員に連合のルーレ侵攻に関する大筋の流れを説明した。
「黒竜関からの援軍はメンフィル軍が抑え、ルーレへの直接侵攻はクロスベルと灰獅子隊の主力部隊が受け持ち、更にはクロイツェン州での”焦土作戦”の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ